【公認会計士試験 合格体験記】脱サラからの挑戦! 40代からのセカンドキャリアをつかむ学習スタイル


TEA
(40代、現在は監査法人勤務)

合格時期:短答…2018年5月/論文…2020年11月
学習時間:平日3時間/休日9時間
学習スタイル:専門学校(LEC東京リーガルマインド、資格の大原)

目次
偶然の再会がきっかけで会計士を目指す
「借方は左、貸方は右」からスタート
思い切って脱スマホ生活
決まった時間に必ず寝る!
メッセージ

偶然の再会がきっかけで会計士を目指す

私は2016年8月末から公認会計士試験の予備校に通いはじめ、約4年後の2020年、論文式試験に合格することができました。

会計士を目指したのは、同じ大学の同窓生と十数年ぶりに街中でたまたま会い、その同窓生が大学の専攻とはまったく異なる分野で活躍していると知り、「自分も何か専門性の高い難しい資格を取ろう!」と一念発起したことがきっかけです。

当時は通信関係の営業職だったのですが、入社時に立てた目標を入社2年目で達成することができ、次の目標を見失っていました。私は自分の能力よりも高い目標を設定することでヤル気がわいてくるタイプだったため、同窓生と再会した日の夜、さっそくインターネットで「難しい資格」と検索し、3つが候補としてあがりました。そのうち2つは特定の学部(大学)や大学院の卒業が必要だったため、受験資格要件がない公認会計士を目指すことにしたのです。

「借方は左、貸方は右」からスタート

しかし、私は商学系の出身ではなく、それまで簿記を学んだこともなかったため、借方(かりかた)は「り」という字を左に払うので左側に、貸方(かしかた)は「し」という字を右に払うので右側に、ということから学びはじめました。

このとき使っていた教材は、簿記3級よりもっと手前の段階にあたる「はじめての簿記」とか「電卓の使い方」といったものです。2級まで市販の教材で学んだ後、公認会計士試験の予備校に通いはじめました。

予備校では、私と同じ社会人の方やひと回り以上年の離れた大学生の方と出会うことができました。また、1年ほど経ったころ、当時勤めていた会社を辞め、試験勉強につながる会計系のアルバイトを始めました。そこでは同じ境遇の受験生と出会うことができ、その友人たちと切磋琢磨できたことが勉強を続けられた大きな要因だと考えています。

思い切って脱スマホ生活 

受験勉強で気をつけていたことの1つは、「量」ではなく「質」が保たれているかという点です。

10時間勉強したとしても「質」が悪く中身がスカスカであれば、10時間分の効果は得られません。それであれば、短い時間に集中し、それ以外の時間はリフレッシュしたほうが、よほど効果的かつ効率的です。

ただ、今でこそこんなことを言っていますが、実際にこのように行動できたのは、論文3回目のタイミングでした。それまでは自習室に行っただけで満足してしまい、スマホをいじって時間を浪費していたことも多かったように思います。しかし、ある日偶然にもスマホを家に忘れたことで、普段よりも勉強に集中でき、なおかつ記憶の定着もよいと感じたため、それ以降スマホを持たない生活を送ると決意しました。

決まった時間に必ず寝る!

受験勉強で気をつけていたもう1つは、睡眠時間をしっかりとることです。睡眠中にその日学んだことが脳に定着すると知り、少なくとも1日6時間は寝るようにしました。

ときどき就寝時間の間際に気分が乗ってきて、もう少し勉強しようと睡眠時間を削ってしまったこともあります。しかし、そのツケは必ず翌日に払うことになります。そのため、身体への負荷を減らし、また記憶も定着させることができるよう、毎日決まった時間に睡眠をとるようにしました。

メッセージ

合格発表当日、自分の受験番号を見つけた瞬間、肩から大きな重りがとれて視界が明るくなったように感じました。周囲の方々に合格の報告をしたとき、こんなに多くの方に支えていただいていたのか、と改めて実感することもできました。

つらい時期もありましたが、苦労した分だけ喜びも大きくなると思います。頑張ってください。


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