だいふく
(大学2年生)
出身地:千葉県
受験歴:1年目
合格科目:簿記論・財務諸表論(2020年)
目次
☑日商1級の試験が終わった12月から勉強をスタート!
☑毎日の勉強サイクル:1週間ごとにスケジュールを立てる!
☑計算力をUPさせるには?:自分のクセを見抜いて、工夫しながら多くの問題を解く!
☑理論を定着させるための工夫:集中する、そして計算と結びつけて覚える!
☑気をつけていたこと:本試験にピークをもっていくようにする!
☑メッセージ
日商1級の試験が終わった12月から勉強をスタート!
税理士試験の勉強は、2019年11月の日商簿記検定1級を受け終わったあとの12月頃から始めました。
ただ、2月上旬まではあまり集中できず、やる気があるときだけ問題集で学習する、という程度でした。
なお、基礎を固めるこの時期は、いきなり総合問題から学習するのではなく、まずは個別問題から始めていき、理解を深めていきました。
また、その時期は勉強の時間もこだわらず、空いている時間に学習していくという方針でした。
簿記論と財務諸表論は日商簿記1級と重複する範囲も多く、もともと1級の勉強をしていたため、最初からある程度の基礎はできていました。
とはいえ、1級ではあまり見なかったような問題もあったので、勉強を始めた頃は、主にそのような問題に時間をかけていました。
2月中旬あたりからはやる気も出てきたので、それまでよりも勉強時間を作っていました。ただ、継続的に毎日少しでも勉強をしたいため、勉強のスタイルは試験1ヵ月前まで変えず、モチベーションを保っていました。
毎日の勉強サイクル:1週間ごとにスケジュールを立てる!
基本、大学の授業がある日は総合問題を1日1題、休みの日は午前中に1題、午後に1題解いていました。
日曜日は午前中に1週間でやった分の総復習をして、午後からは休みにしていました。
ただ、やる気が出ないときはまったくやらないようにしていました。
もともと、スケジュールは毎日これをやるという立て方でなく、1週間ごとにスケジュールを立てていたので、その週で未学習項目があった場合は、本来休みの日曜日の時間を使って学習するようにしていました。
計算力をUPさせるには?:自分のクセを見抜いて、工夫しながら多くの問題を解く!
計算問題はとにかく多くの問題数を解きました。
本番に見たことのない出題形式に戸惑わないようにするために、いろいろな専門学校の問題集を利用して勉強していました。
また、自分が解けない論点や苦手な問題を探すためにも、なるべく多くの問題に取り組んでいました。
計算問題では、解き方を覚えるだけでなく、自分のミスしやすいところや解くのに時間がかかる問題など、「自分のクセ」を見抜くようにしました。
本番でミスをしないためにミスが多いところはメモをしておき、同じミスを何回も繰り返していたらメモを赤で囲むようにして、本試験が始まる直前にそのメモを読み返すようにしました。
そうすることで、本番でケアレスミスをなくし、少しでも点数を上げることができると思います。
また、問題演習のときに、問題の解き方や解く順番を先生から教えてもらったものから自分なりにアレンジしたり、解きやすい方法を見つけて、その方法で解くようにしていました。
そうすることで、この問題が出たら何を書けばいいのか、ポイントはどこかがわかりやすくなり、解くスピードや正確性がかなり上がりました。
理論を定着させるための工夫:集中する、そして計算と結びつけて覚える!
理論の勉強を本格的に始めたのは7月くらいからだったと思います。
それまでもまったく勉強していなかったわけではないですが、集中力が続かずほとんど記憶が定着していませんでした。
なので、6月上旬に受けたTACの全国模試では、理論の評価は一番下だったと思います。
2問くらいしか正解できなかったので……(笑)。
ただ、TACの全国模試で結果がよくても本番でできなければ意味がないし、まだ理論の勉強はまともにしていなかったので、その結果で落ち込むことはまったくありませんでした。
それよりも、本番に向けて計画どおりに勉強を進めていくことを考えていました。
理論の勉強スケジュールは、
① 理論問題の冊子を朝5時30分から1時間読んで覚える
②休憩をはさんで7時30分ごろから1時間さっき覚えたものを書いて確認
③そして夜にもう一度確認
という流れで覚えていきました。
これを1日1章のペースで進め、ひととおり終わるのが試験の2週間前という計画で勉強していました。
覚え方は声に出して読んだり書いたりして覚えました。
座って覚えることが多かったですが、気分転換もかねて立って覚えたり、部屋の中を歩きながら声に出して覚えたりもしていました。
なお、理論を覚えるときは特に集中しないと意味がないと思ったので、スマホをさわりたい誘惑に負けないように、自分の部屋以外のところに置いていました。
また、理論を勉強するスケジュール以外の時間でも、模擬問題などで出てきた理論を覚えたり、計算問題をやっているときも理論を考えながら解くことで、計算問題と理論を結び付けて覚えるようにしていました。
気をつけていたこと:本試験にピークをもっていくようにする!
ストレスがたまった場合は、自宅で歌を歌ったり無駄に高いものを買って解消していました(笑)。
また、勉強をしすぎて試験直前にやる気がなくなることが一番怖かったので、試験1ヵ月前までは勉強をしすぎず、その日にやるべき勉強が終わってまだ余力があったとしても、翌日に回してモチベーションを保っていました。
そして、試験直前の7月からは生活リズムを整えることを意識していました。
毎日遅くても23時には寝るようにし、朝は5時に起きるようにしていました。
そうすることで、本試験時に体調を崩したり、寝坊することなく、余裕をもって会場に到着することができたため、落ち着いた気持ちで試験に挑むことができました。
また、生活リズムだけでなく、勉強のスケジュールも本番と近い形で行うことで、普段と同じように落ち着いて解答できます。
メッセージ
私の体験記が、読んでくださった方のお役に立てれば大変光栄です。
いろいろな合格者の体験を聞いたり、先生からアドバイスをもらい、それを参考にして自分なりの勉強方法を確立することが合格への第一歩だと思います。
試行錯誤しながら自分にあう方法を探してみてください。