【1日1問!〇×会計クイズ】固定資産⑭


加藤大吾
(公認会計士・税理士)


公認会計士試験(短答式)の財務会計論の計算&理論のレベルを想定した○×問題を、2021年5月の本試験まで毎日(月~金)出題! 

もちろん税理士試験の簿記論・財務諸表論、日商簿記1級の対策にも使えます。


【〇×問題】

前期末に減損処理(減損損失10,000円)を行った固定資産(建物)について、当期において回収可能価額が回復したために、戻入処理を行った。

(借) 建物 10,000
 (貸) 減損損失戻入益 10,000

【正解】 ×

減損損失の戻入を行うことはできない。

【根拠となる会計基準】
企業会計審議会「固定資産の減損に係る会計基準」

三 減損処理後の会計処理
1.減価償却
減損処理を行った資産については、減損損失を控除した帳簿価額に基づき減価償却を行う。
2.減損損失の戻入れ
減損損失の戻入れは、行わない。

〈執筆者紹介〉
加藤 大吾(かとう・だいご)
早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師・公認会計士
2003年早稲田大学政治経済学部経済学科卒。2005年公認会計士登録。東京CPA会計学院にて公認会計士講座(簿記)・日商簿記検定講座の講師業務の傍ら、監査法人にて監査業務にも従事。2015年より早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。著書に『税理士試験 簿記論・財務諸表論 総合問題なるほど解法ナビ』(中央経済社)がある。


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