【日商2級から税理士へ ステップアップ会計教室】第11回:特殊商品売買③


<解  答>

<解  説>

本問は、仕入単価と販売単価を推定して、そこから数量を掛けて金額を計算します。
仕入単価は決算整理前残高試算表の仕入5,100,000円から仕入単価を求めます。
当期の仕入数量は20,000個ですが、このうち3,000個は委託先へ積送していますので下記のような仕訳をしています。

借 方 科 目金 額貸 方 科 目金 額
積送品 ???仕入???

そのため、20,000個-3,000個=17,000個の数量に対応する金額が決算整理前残高試算表の仕入金額に表示されていることになります。
5,100,000円÷17,000個=300円/個と仕入単価を計算できます。
手許商品と積送品の商品ボックスを作成すると下記のようになります。

期首商品棚卸高:360,000円+54,000円=414,000円
当期商品仕入高:20,000個×300円=6,000,000円
期末商品棚卸高:450,000円+60,000円=510,000円

*積送品の販売数量は、貸借差額で計算します。期末積送品棚卸高は60,000円と記載されているので、60,000円÷300円/個=200個と期末棚卸数量を計算することができます。全体の積送品数量3,180個-200個=2,980個と計算できます。

次に販売単価を計算します。
一般販売と委託販売の販売単価は同一なので、売上計算書の総売上1,490,000円から販売単価を計算します。
1,490,000円÷2,980個=500円/個と計算できます。

一般売上高:16,700個×500円=8,350,000円
積送品売上高:1,341,000円(手取金)  

最後に、積送諸掛りのうち、次期に繰延べる金額を計算します。
積送品を基準に計算しますが、数量または金額のいずれかの基準で算出することができます。
ここでは数量を基準に金額を計算します。

借 方 科 目金 額貸 方 科 目金 額
繰延積送諸掛 6,000積送諸掛6,000


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