<解 答>
① | ② | ③ |
42,000円 | 30,000円 | 450,000円 |
④ | ⑤ | ⑥ |
55,000円 | 210,000円 | 420,000円 |
<解 説>
①②商品勘定の前期繰越と次期繰越
まずは仕入単価を計算します。仕入単価は毎期一定と記載されていますので、当期の仕入数量750個と商品勘定の借方側に転記されている仕入金額の合計額から計算できます。
また12/17の取引は商品売買益勘定にも金額が転記されていますので売上返品と推定することができますので、これは仕入単価を計算する際に含めてはいけません。
(120,000円+198,000円+132,000円)÷750個=600円/個
これで、4/10の仕入返品額も計算できます。
仕入返品額:20個×600円=12,000円
仕入返品が計算できれば、商品勘定の合計額から次期繰越額以外の項目を差引くと次期繰越額が計算できます。
次期繰越:522,000円-12,000円-90,000円-210,000円-120,000円-60,000円=30,000円
最後に、商品勘定の貸借差額で前期繰越を求めることができます。
商品勘定の貸借差額:42,000円
③仕入勘定の損益
三分法では、決算時に繰越商品勘定を期末商品棚卸高の金額に修正を行います。
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
3/31 | 仕 入 繰越商品 | 42,000 30,000 | 繰越商品 仕 入 | 42,000 30,000 |
本問は棚卸減耗損や商品評価損の指示がありませんので、期首商品棚卸高は商品勘定の前期繰越、期末商品棚卸高は商品勘定の次期繰越と一致します。
当期の仕入分は商品勘定の借方側の金額と一致し、仕入返品12,000円は商品勘定の貸方側(4/10)と一致しますので、それを仕入勘定に当てはめると損益の金額を貸借差額で求めることができます。
仕入勘定の貸借差額:450,000円
④売上返品額
12/17の売上返品は分記法で仕訳すると次のようになります。
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
12/17 | 商 品 | 30,000 | 売掛金 | 55,000 |
商品売買益 | 25,000 |
三分法は原価と利益に分けて仕訳をしないで、売価で売上勘定により仕訳します。
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
12/17 | 売上 | 55,000 | 売掛金 | 55,000 |
⑤8/2の販売
三分法では商品の販売時に次のように仕訳します。
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
8/2 | 売掛金 | 420,000 | 売上 | 420,000 |
分記法は売上を原価と利益に分けて仕訳します。
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
8/2 | 売掛金 | 420,000 | 商 品 | 210,000 |
商品売買益 | 210,000 |
⑥商品売買益勘定の損益
⑤の仕訳と同じように11/3の仕訳を行えば商品売買益勘定の貸借差額で損益額を求められます。
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 | |
11/3 | 売掛金 | 220,000 | 商 品 | 120,000 |
商品売買益 | 100,000 |
商品売買益勘定の貸借差額:420,000円