得点力アップ作戦~読み飛ばさない「問題の読み方」


⑤ 備忘メモをルール化する
私なら先ほどの第69回財務諸表論本試験問題 第三問を読みながら、以下を読んだ瞬間にマーカーを引きます。
「記号( c )の欄には符号のみ、また、記号( e )の欄には符号と金額を記載しなさい。」
また、どうせマーカーを引いても( c )や( e )を解く頃には絶対忘れているので、すぐに解答箇所にメモ書きをします。

このように備忘メモをルール化して、少しでも「読み飛ばし」を無くしていきましょう。

⑥ 問題文を読んでいる時にどこまで読んだかを意識する
問題文を読んでいる途中で、残高試算表にメモ書きをすることや、答案用紙に記入することが多々あります。その後に問題文の続きを読む時に、どこまで読んで、どこから読んでいないかを意識しましょう。問題文を読んでいる途中で、別の頁に移る場合は、いったん読んだところまでで✔印を付すのもオススメです。
私は受験当時、問題文を読んでいて途中で残高試算表にメモ書きや答案用紙に記入した後、本来は続きから読むべきところ、もうその問題は終わったと勘違いして、次の段落から読み進めてしまうミスをすることが稀にありました。私の読み飛ばす傾向の1つだったので、注意するように意識していました。

模試等で「読み飛ばし」を経験していたら逆にラッキーと思って原因を記録し、本試験当日には絶対やらないと強く意識しましょう!すべては本試験でやらないための練習です。すべては本試験のために!

さいごに

出題可能性の低い枝葉の論点よりも「読み飛ばし」を防ぐ事が合格に繋がるということが、おわかりいただけたと思います。
「読み飛ばし」を侮ってはいけません。
皆さんの合格を心よりお祈り申し上げます!

【プロフィール】
税理士・資格の学校TAC 税理士講座講師 しのはらともあき税理士事務所所長。
横浜生まれ横浜育ち, 愛犬のペキニーズ「はぐみ」と美味しい食べ物をこよなく愛するメガネ税理士。勤務しながら9年間税理士試験に挑戦。最初の5年間は合格科目ゼロ! ただ, その間もモチベーションを維持し, その後の4年間で5科目合格。 5連敗中に数多の試行錯誤を重ねて受験生活における自分ルールを構築。 受験生にエールを送るべく, ブログを不定期更新中。


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