さて,切るといってもどのように切るのか。本試験会場にはハサミやカッターの持ち込みは不可です。また素手で切るとビリビリに破れてしまいます。
そうではなく,問題用紙を綺麗にかつ素早く切るには30cm定規を使用します。税理士試験受験案内を見るとその受験心得には,机上に置いて可能なものに「定規」としっかり記載されています。二重線抹消にわざわざ定規を使う方はいないと思うので,私には「定規で問題を切って下さいね。」と国税庁に言われている気さえします。切るのは本当に簡単で,失敗することはまずありません。慣れると3秒で切ることができます。
また、音が出るのは一瞬なので周りに迷惑はかかりません。正直、このやり方を実践している人は多くはないと思います。普段の答練や本試験では、紙を切っている音があまりしませんでしたので。
それでは実際に問題用紙を切ってみましょう。
(1)切りたい場所(中心線から数cm横)に定規を当てる
(2)定規に当てる左手に力を入れ,右手で切るページを持つ
(3)右手を手前に引くようなイメージで,定規に沿って上から裂くように豪快に切る。
個人的には(2)の定規に当てる左手に力を入れることがポイントかと思います。切る場所にしっかりと上からの力が伝わっていると,まっすぐ綺麗に切れます。
今回は実際の本試験で配られた法人税法の試験問題で試してみました。数年ぶりに切りましたが,やはり綺麗に切れました。
私は簿記論で一番重要なのは第三問だと思っています。配点も50点ですし。私はこのやり方を取り入れたことにより,第三問の得点の安定感が抜群に高くなり,得点源として非常に得意な問題になりました。そのため強くお勧めする方法です。
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