【イメージでつかむ会計基準】第15回:明瞭性の原則(1)


株主に報告するときの書類は、なるべくわかりやすくなるように作成します。

なぜなら、株主は毎日経営者と一緒にいるわけではないので、経済活動の結果報告が必要ですが、その結果報告を行う書類がもしわかりにくかった場合、株主はその内容の解釈を誤るおそれがあるからです。

企業会計原則・一般原則の四は「明瞭性の原則」です。

明瞭性の原則では、「企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない。」と定められています。

なぜ明瞭な表示が必要なのか、もう少し詳しくみていきましょう。

資本と経営の分離による不在投資家や、企業の大規模化による様々な利害関係者が現在の企業には存在します。このような利害関係者にとって、企業が公表する財務諸表は情報を得るために必要不可欠です。そのため、企業は必要な会計事実を財務諸表により明瞭に表示する必要があります。


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