前々回、前回に引き続き、『会計法規集』の読み方・使い方を解説します。
Q6 具体的に、どう使えばいいの?
A 本書にはさまざまな使い方がありますが、使い方のヒントをご紹介します。
➊ 辞書的に使う!
テキストなどを読む際、カッコ書きで根拠規定が示されているものについて、丹念に原文にあたっていく方法があります。
テキストの記載は簡略化されていることも多いのですが、原文にあたることで理解が進み、その結果知識も定着します。
特に、会計基準を読む場合、会計基準とともに「結論の背景」をじっくり読み込みましょう。ここには、基準が採用した考え方だけではなく、他の考え方なども記載されており、理解がより深まります。
ちなみに、公認会計士試験の論文式で配布される『論文式試験用配布法令基準等』では、会計基準の「結論の背景」部分は省略されています。これはこの部分が重要であり、また試験に出題されることのメッセージだと思われますので、しっかり読み込みましょう。
❷ テキストを読んだ後、該当・関連箇所の会計基準等を読む!
たとえば、テキストの「金融商品」の章を読んだり、講義を聴いたりした後、本書の「金融商品に関する会計基準」を読んでみると、より理解が進みます。
なお、会計基準等をすべて丸暗記する必要はありません(そもそも分量的にムリですね)。あくまでも理解するためのツールとして活用しましょう!