連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第108回)ー 退職給付会計③


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

*連載のねらいはこちら!

問題

数理計算上の差異とは何か?

解答・解説

「数理計算上の差異」とは,年金資産の期待運用収益と実際の運用成果との差異,退職給付債務の数理計算に用いた見積数値と実績との差異及び見積数値の変更等により発生した差異をいう。
なお,このうち当期純利益を構成する項目として費用処理されていないものを「未認識数理計算上の差異」という。

*退職給付会計基準11項
『見積と実績の間には必ず差異が生じる』(桜井23版,245頁「設例10」)

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
5‐1.収益認識会計①‐⑦
5₋2.収益認識会計⑧-⑫
6.リース会計①‐⑥
7.固定資産の減損①‐⑩
8.ソフトウェア会計①‐⑥
9.研究開発費会計①‐⑦
10.繰延資産①‐⑦
第106回 退職給付会計①
第107回 退職給付会計②

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


関連記事

ページ上部へ戻る