【簿・財】間違えてはいけない重要論点 最終チェック20問 ⑭為替予約(振当処理)


平井 孝道
(株式会社M-Cass 代表取締役)

 税理士試験(簿記論・財務諸表論)まで毎日(土日祝日を除く)出題!
 
 専門学校や大学で、簿記検定講座(3級~1級)や税理士講座(簿記論)、公認会計士講座(財務会計論・管理会計論)など15年を超える指導経験をもつ平井孝道先生に、実際の本試験の問題を改題のうえ、頻出の典型論点を20題作成していただきました。

問 題

 次の仕訳を示しなさい。

 3月10日(直物為替相場121円/ドル)の仕入代金120千ドルについて、3月15日(直物為替相場118円/ドル)に当該買掛金と同額で予約レート117円/ドル、決済期日5月25日とする為替予約を行った。これについては振当処理を行うが、この会計処理が未了である。なお、決算日は3月31日とする。

解答

(借)買掛金 480 
 (貸)為替差損益 360
    前受収益 120

・直々差額:120千ドル(121円/ドル-118円/ドル)=360千円

・直先差額:120千ドル(118円/ドル-117円/ドル)=120千円

(借)前受収益 40 (貸)為替差損益 40

・期間配分:120千ドル×1ヵ月÷3ヵ月=40千円

【執筆者紹介】
平井 孝道(ひらい・たかみち)
株式会社M-Cass  代表取締役
日商簿記検定1級合格、税理士試験2科目合格、公認会計士試験合格。専門学校や大学で、簿記検定講座(3級~1級)や税理士講座(簿記論)、公認会計士講座(財務会計論・管理会計論)などの15年を超える指導キャリアをもつ。

※ 本記事は、会計人コース2020年8月号収録「簿・財 間違えてはいけない重要論点 最終チェック20問」を編集部で再構成したものです。


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