【会計士合格体験記】不合格の悔しさを「戦略」に変え、会計大学院での2年間で5-8合格を掴み取るまで
- 2026/2/6
- 合格体験記

A.K(24歳・早稲田大学大学院会計研究科2年)
【受験情報】
受験履歴:大学1年の冬にTAC(2022年目標)で学習を開始。大学在学中は短答式試験に合格できず、大学4年の5月短答不合格を機に一時撤退。その後、就職活動を経るも会計大学院への進学を選択し、大学院1年次にCPA会計学院(2025年目標)に移籍し学習を再開。大学院2年の2025年、5月短答・8月論文に合格。
受験スタイル:CPA早稲田校(通学)
▶サムネイルは勉強時間の記録。
公認会計士を志した原点
私が公認会計士という資格を知ったのは、高校生の頃でした。
当時から数字を扱う仕事に関心があり、大学では何かに打ち込み、専門的な知識やスキルを活かして社会に貢献できる士業に就きたいと漠然と考えていました。
その中で、公認会計士が経済社会において重要な役割を担っていることを知り、強く惹かれました。監査という独占業務に加え、コンサルティングや組織内会計士として経営層に近い立場で仕事ができるなど、資格を武器に多様なフィールドで活躍できる点に大きな魅力を感じました。
そして、せっかく挑戦するならば、難関資格の一つである公認会計士にチャレンジし、自身の可能性を最大限に引き出したいと強く決意し、学習を開始しました。
合格の決め手「学習量の確保と環境の変化」
私は大学時代から学習を続けていましたが、在学中には短答式試験を突破することができませんでした。その後、会計大学院へ進学し、大学院2年の5月短答、8月論文と合格することができました。この結果に繋がった合格の決め手は、大きく2つあると考えています。
1つ目は、圧倒的な勉強量の確保です。大学時代と比較して、大学院時代は何倍もの時間を勉強に費やしました。大学時代に結果が出なかった最大の要因はモチベーション管理にあり、様々な誘惑がある中で「なんとかなるだろう」という自分への甘さがありました。この失敗経験があったからこそ、大学院入学後の再挑戦では「二度と同じ失敗はしない」と心に誓い、移動などのスキマ時間も含め、生活のほぼ全てを受験勉強に充てることで結果に結びつけることができました。
2つ目は、切磋琢磨できる環境です。会計大学院には多くの受験仲間がいました。講義の進捗や答練の成績を競い合ったり、勉強方法を共有したりすることで、互いに高め合いながら学習できました。特に、常に答練を一緒に受けていた友人の成績が良く、「絶対に追いつきたい」と必死に食らいついたことが、大きな原動力になりました。
また、学習計画において私が重要視していたのは、「答練をライブ日程通りに受けること」です。これには様々な意見があるかと思いますが、私はたとえ範囲が完璧でなくても、回転教材が終わっていなくても、答練を溜めずに受けることを強くお勧めします。
周囲を見渡しても、カリキュラム通り完璧に進んでいる受験生ばかりではありません。相対評価の試験において、現時点での自分の立ち位置を把握することは非常に有用です。何より、後回しにすることで消化不良になるリスクが高まります。答練のスケジュールはタイトですが、「とにかくまずは受ける」という姿勢でオンタイム受験を続けることが、合格への近道だと思います。
多忙な日々を乗り越えた両立術とマイルール
大学時代から合格まで、個別指導塾での講師アルバイトを続けていました。そのため、大学(大学院)の授業、アルバイト、そして受験勉強という「3本柱」の両立が必要でした。
大学時代はアルバイト中心の生活になりがちでしたが、その反省を活かし、大学院では週1回の勤務に調整してもらいました。実家暮らしとはいえ、携帯代などの生活費は必要だったため、辞めるという選択肢はありませんでした。非常に多忙で大変な日々でしたが、今振り返れば充実していたと感じます。
モチベーション維持の秘訣は、「やるべきことをやっている自分」に自信を持つことでした。「絶対に受かりたい」という強い気持ちを持ち、アルバイトと学校の課題以外の時間は、ほぼ全てを受験勉強に注ぎ込みました。
その際のマイルールとして、スキマ時間にただ漫然とスマホを見るのではなく、常に「今の行動は、試験当日の点数につながっているか?」と自問自答するようにしていました(今思えばかなりストイックだったと思います笑)。
例えば、歩いてる時間に音楽を聞くのではなく講義を聞く、15分でも座って勉強できる時間があれば問題を解くなど。実際に効果があるかどうかというよりも、「やるべきことをやっている自分」に自信を持つことが大事だと考え、このような過ごし方を徹底していました。
もちろん、モチベーションが続かない時もありましたが、「いつか終わりが来る」と言い聞かせ、仲間と共に乗り越えることができました。
受験勉強だけに専念できる環境ばかりではなく、学校や仕事と両立されている方も多いと思います。ぜひスキマ時間の徹底的な活用や、受験仲間と励まし合う環境作りを意識して、合格を勝ち取ってください。
「5-8(5月短答・8月論文)」合格を勝ち取れた戦略的理由
私が5月短答から8月論文への連続合格、いわゆる「5-8」を達成できた最大の要因は、皮肉にも「12月短答に向けて全力で取り組んだ経験」にあります。
CPA入学から約半年後の2024年12月短答式試験では、合格ラインまであと1.2%届かず不合格となりました。
当時は非常に悔しく、「この状態で5-8なんて厳しすぎる」と一時は諦めかけました。しかし、「大学院在学中に合格する」というタイムリミットを考えると、私には5-8以外の道はありませんでした。そこで、目先の5月短答の安全圏を狙うよりも、最終的な論文合格率を高めるべきだと腹を括り、12月試験終了後すぐに論文対策を開始しました。
具体的な戦略として、短答・論文共通科目(財務、管理、監査、企業)の論文答練はすべてスケジュール通りに受講しました。一方で、初学となる租税法については法人税と所得税のレギュラー答練までを消化し、消費税や理論、そして経営学については5月短答後まで手をつけないという、現実的な取捨選択を行いました。
スケジュール管理においては、12月短答に合格した友人のペースを参考にしつつ、短答対策は2月末から始まる「短答直前答練」のみを受験し、それ以外は論文対策を継続しました。完全に短答対策へシフトしたのは4月に入ってからです(本番の約1ヶ月半前)。
この戦略が功を奏したか確認する指標となったのが、2月末からの短答直前答練でした。論文対策で計算力が鍛えられたおかげで、答練前日に理論をさらっと確認する程度でも、12月時点より成績が向上していました。もしこの時点で成績が悪ければ短答専念に戻していたと思いますが、計算科目で貯金が作れたため、強気のスケジュールを継続できました。一方で、論文答練の成績は当初芳しくなく、記述特有の論述に慣れるまでは苦労しました。それでも「記述に触れている」という事実が重要でした。
結果として、5月短答の本番では得点率80%ほどを取ることができました。(合格ボーダーは72%)これは、12月に向けて全力で仕上げた基礎があったからこそ、直前1ヶ月半の対策だけで記憶を呼び戻し、高得点に繋げられたのだと思います。
この経験から、本気で5-8を目指す方にお伝えしたいのは、「12月目標の方は、後のことを考えず全力で12月に受かりに行くこと」、そして「5月目標の方は、ある程度論文も見据えた学習を並行すること」です。この意識と基礎の蓄積こそが、5-8成功の鍵を握っていると考えています。

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