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こんにちは、関西学院大学の濵村です。
前回に引き続いて、関西学院大学商学部の学生たちと有限責任監査法人トーマツ(以下、トーマツ)東京オフィスを訪れたときの内容を記事にしています。高市総裁の発言で話題になった「ワークライフバランス」に関することも伺えました。この記事が、試験合格後の働き方を考えるときの参考になればと思います。
万全のサポート体制で女性も働きやすい環境って本当?
後編を担当する小西喜子と吉田留梨のペアです! 私たちはこちらのお二方にお話を伺いました。
伊藤智子先生
一般事業会社の監査を担う東日本第四事業部でマネジャーとして勤務しています。二児の母として育児と仕事を両立させながら監査業務に取り組んでいます。
小野将太郎先生
金融機関に対する監査や保証等の業務を行う金融事業部に所属し、スタッフ1年目として勤務しています。銀行のグループ会社の有価証券に関する業務を担当しています。

資格が可能性を広げる
Q:会計士を目指したきっかけは?
伊藤先生 中高生の頃から、資格を取得し手に職をつけたいと考えていました。大学時代は、サークルやアルバイトに打ち込み教育関連企業に内定をいただきました。しかし、妹に「公認会計士になるんじゃなかったの?」と声をかけられ、会計大学院への進学を決意しました。
小野先生 コロナ禍の大学生活を過ごす中で「何か勉強をしよう」と考えていました。また、看護師の母が育児後に復職する姿を見て資格のよさを実感し、公認会計士を目指すことを決意しました。
1人ひとりの挑戦を支える環境
Q:受験勉強時にはなかった新しいトピックスへの対応は?
伊藤先生 経営者に課題を提案し、それを解決していくサポートをすることも私たちの存在意義です。その実現に向けた社内の自己研鑽支援は非常に充実しています。具体的には、eラーニングや社内勉強会に加え、周囲と声を掛け合い一緒に勉強することもあります。学習コンテンツが豊富で、好きなだけ学べる環境があります。
小野先生 有価証券のほか、会計の全般的な内容はメールマガジンを活用して学習しています。サステナビリティ開示などについては、大学のゼミでサステナビリティ経営の研究をしていたので、その知識をアップデートしています。
Q:産休・育休明けの仕事への復帰は大変ですか?
伊藤先生 制度がしっかりしていて、サポートをしてもらいやすいと感じました。2人の子どもの出産時には、それぞれ1年2ヵ月くらい産休・育休を取りました。
1人目の産休・育休から復帰するときは、まだ育児にも慣れていなかったので、業務との両立の不安を上司に相談をしました。その上司には、「まずは、経験のあるクライアントの業務に戻ってみたら」と助言してもらいました。復帰後は、徐々に自分のペースをつかみながらやらせてもらっていましたね。
Q:受験生へメッセージをお願いします!
伊藤先生 自分の軸となる部分をしっかり見つめ、「どうなりたいのか、何をしたいのか」をしっかり考えて勉強するのがいいのかなと思います。また、気分転換方法など、自分のメンタルをケアする方法ももっておくと働き始めてからもそれがすごく助けになります。私は受験生時代、ZARDの「負けないで」を聞いていました(笑)。
小野先生 公認会計士資格を持っているだけで自信になるし、それからのキャリアも描きやすくなります。自分の将来の可能性も考えたら、取ったほうが絶対プラスになりますので、諦めずにいきましょう。
インタビューを終えて―学生が受けた印象
小西 クライアントの経済的信頼を保証すべく研鑽を重ねられる先生方、それを支えるトーマツに深い感銘を受けました。本プロジェクトが、自らの考えを見つめ直す契機になったと実感しております。掲載に際しご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
吉田 初めてトーマツの東京事務所に伺わせていただいて、自分の中で得るものが大きかったなと思います。今まで大阪の事務所は何社か伺ったことがあるのですが、休日だったので実際に会計士の方が仕事をしている姿を見ることができたのが初めてで、貴重な機会でした。また、今回は少人数での訪問だったので、大きなイベントと違って公認会計士の方と深くお話しできて、聞きたいことを沢山聞けてすごく自分のためになりました。

おわりに
再び濵村です。2回にわたってお届けしたレポートを読んだみなさんはどう感じましたか? 私自身は、非常に働きやすそうな環境だなという印象を受けました。また、今回は東京オフィスにお邪魔したのですが、場所がとてもよく皇居を眺められる位置にありました。
公認会計士を目指している受験生のみなさんも、現時点ではあまり知ることのできない情報が含まれていたのではないでしょうか。今回参加した学生たちにも、とても多くの学びがあるイベントとなったと思います。
会計人コースWebの読者の方は、簿記や会計の資格取得を目指す方ばかりだと思いますので、実際に自分が働くときのイメージをしながら、目標に向かって試験勉強を頑張ってください!

※本記事では、濵村がインタビュー内容をweb記事向けに修正しています。そのため一部、インタビュー時には使われていない表現があることにはご注意ください。また、本PBL講義にご協力くださった有限責任監査法人トーマツさま及び中央経済社さまには、この場を借りて深謝申し上げます。











