読書の秋に読みたい!@寿司(工場FP&A)さんがオススメする課題図書


【編集部より】
読書の秋。 「スキルアップがしたい!」、「キャリアやプライベートで新しい発見がしたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、本企画では、実務家などの読書愛好家から、会計人コースWeb読者の皆さんにオススメする「夏休みの課題図書」をご紹介いただきました(1日お一人の記事を順不同で掲載します・不定期)。
受験勉強はもちろん、仕事や人生において新しい気づきを与えてくれる書籍がたくさんラインナップされています。ぜひこの機会にお手にとってみてください!

オススメ書籍① 『経理になった君たちへ』(白井敬祐著、税務研究会出版局)

「経理で働く」ということをテーマにして、経理業務の全体像からキャリア形成までを描いた経理の入門書ともいえる1冊です。全体の構成はストーリー形式になっており、合間にコミカルな漫画パートもあって非常に読みやすい内容となっています。
まだ経理業務を始めていない段階から、経理になった後数年間までが順を追って展開されているので、”これから経理になる人”にはもちろんですが、”経理になって1~5年目の人”にも日々の経理業務やキャリア形成のヒントが散りばめられているので、若手経理人の方々には是非読んで頂きたいと思います。

オススメ書籍②『経理の本分』(武田雄治著、中央経済社)

「経理部」とはそもそも何をすべき部署なのか、「経理」として自分は何を意識して業務に取り組むべきなのか、そういった経理としての原理原則が解説されている1冊です。
経理部へ配属されたら、まず読むべき内容が数多く記載されています。
経理業務をする上での心得や意識すべきことが記載されているので、経理部員であれば1冊手元に持っておいて、定期的に読み直しをするのがオススメです。私も経理部で10年以上働いていますが、今でも定期的に読み直して、自分の経理業務がブレないようにしています。
何度読み返しても新たな発見、気づきがあって非常に為になります。

オススメ書籍③『マニュアルには載っていない 会計士監査 現場の教科書』(玉井照久著、中央経済社)

経理業務と切っても切れないのが会計士監査対応です。本書は会計士の方が監査業務について書かれた内容ですが、経理としても会計士の方々が何を考え、どういった観点で監査を実施されているのかを知っておくことは非常に有用であると考えます。また、勉強方法について言及されている箇所は、会計士の方、経理の方に共通して学びとなる部分が多いと思います。内容についても、玉井先生の実体験に基づくエピソードが多く引用されており、読み物としても非常に面白いです。

オススメ書籍④『新版 財務3表一体理解法』(國貞克則著、朝日新聞出版)

 経理として理解することが必須である財務3表、経理で実務をしたり簿記や会計を勉強したりしていれば既にだいたいの内容を把握されている方も多いと思います。ただ、本書では”財務3表の繋がり”というものに重きを置いて、簿記とはまた違った観点から、財務3表を理解していきます。実例を用いて多く解説されているので、それぞれの財務諸表の数値の動き方のイメージを具体的に持つことができ、実務的にとても役立つ内容であると思います。

オススメ書籍⑤『利益を生み出す 原価計算の教科書』(林總著、ロギカ書房)

経理業務の中でも特に原価計算について解説されている1冊です。原価計算については経理業務の中でも製造業関連他、自社で生産業務を行う会社で実務をされていらっしゃる方しか触れる機会が無い業務です。ただ、経理として「原価」というものの成り立ちを知る事、実際にどういった内容で形成されているかという事を知るのは非常に有益だと感じています。本書ではストーリー形式も交え原価計算とは何か、というところからその意義、目的まで解説されており、とても興味深く読むことができます。

【執筆者紹介】
@寿司(工場F&A)
メーカー経理。


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