
UK(24歳)
<受講情報>
受験スタイル:資格の大原 立川校(2019年7月~2022年3月)池袋校(2022年4月~2023年8月)→CPA会計学院 通信(2023年11月~2024年8月)
受験歴:2022年5月短答⇒2024年8月論文
▶サムネイルはUKさんの租税法計算まとめノート(本人提供)

父親が税理士資格保有しているという理由で会計士挑戦を決める
大学に入学する際、大学生活の中で何か大きな挑戦をしようと決めたことが、目指したきっかけです。
会計士を選んだのは、父親が税理士資格を有しており、同じような道を選べば安心だろうという理由です。
高い志があるわけではなく恥ずかしくはありますが、そのような理由で始めました。
簿記2級を取得し、大学の負担(会計PPの制度)で勉強開始
私は大学の会計PPの制度を利用して会計士試験の勉強を始めました。
これは、試験に合格した学生の予備校費用を全額大学が負担してくれる制度です。
この試験に合格するには、日商簿記2級レベルの知識が必要となるため、1年かけて準備することに決めました。
一方で、初学者でも大学1年から制度を利用して会計士試験の勉強を始める人もいました。
私は準備したおかげで、財務・管理の勉強も特に躓くことなくできたと思いますが、特に在学中の合格を目指す場合、1年早く勉強を始めることは大きなアドバンテージになるため、入学後から始めるべきだったと今は思っています。
コロナ禍真っ只中の短答受験期
私の短答受験期の前半は酷い状況でした。
財務と管理の計算の授業を終え、理論科目を学び始める頃にコロナが流行し始めました。
昔から家では集中できないタイプですが、大事な時期に家から出られなくなったのです。
大学もオンラインになり、課題が多くなりました。
所属していた学生団体の活動では、役職者になったことで多くの時間が取られるようになりました。
勉強時間が確保できず、当然、予備校の演習でも4科目で200点前半の低い点を取り続けました。
このような状況が変わったのが2021年4月中頃です。
大学や予備校の自習室で勉強できるようになり、学生団体も卒業して自分の時間が戻ってきました。
5月短答には全く間に合いませんでしたが、12月短答では合格ボーダーまであと少しというところまできました。
そして、2022年の5月短答で無事に合格しました。
ここまでで、コロナの悪影響を書きましたが、実は感謝している部分もあります。
私の最初の短答受験は大学3年12月の予定で、この結果を踏まえて就活か受験かを決めることになっていました。
しかし、短答式試験は中止に。
「1度も本番を迎えることなく撤退は出来ない」と、就活をせずに受験に専念することになりました。
もしこのとき受験していたら、確実に撤退していました。
最終的に合格することができたので言えることですが、人生最大の転換期は短答式試験が中止になったおかげで良い方向に進んだと言えます。
論文受験期
1年目
1年目は58(ゴッパチ:5月短答、8月論文)でした。
短答過年度生だったので、論文の勉強は全くしておらず、速習講義などはなかったため、合格は諦めていました。
しかし、全て捨てたのではなく、税理士の簿財も受験予定だったため、会計学に全力を注いで受験しました。
結果はまさかの企業法で科目合格一歩手前。
論文受験全体(模試含め)で、一番の成績でした。

2年目
2年目は不合格が決まっていたので、就活もせずにすぐスタートを切りました。
次の試験まで1年もあるというのは初めてのことで、モチベーションの維持に苦労しました。
特に、大原の公開模試の1回目で自分としては良い結果が出たので、気が抜けてしまった部分もあったと思います。
3年目は合格の可能性を信じていたこともあり、合格発表後のスタートとなりました。
卒業してから時間もたち、同級生が仕事をしている中で、もう一年続けることには葛藤がありました。しかし、「もう一度受験できる資格を持っているにもかかわらず撤退したら、この先ずっとあの時受験していればと考えてしまうだろう、であれば3回受験して後悔を残さない方が良い」と考えました。
もし、論文式試験の受験回数に制限がなければ、ここで撤退していたかもしれません。

3年目
3年目には、予備校を移籍するという大きな選択をしました。
講義の種類(レギュラー・論対・速習)が豊富で、授業も財・監・企の理論が論証例ごとの解説でなく、レギュラーのような講義だったことも魅力的でした。
3年目はスタートが遅かったことや、新しい予備校のためにいくつか講義を受けて自分に合うものを見つけたりと、とても大変でしたが、そのおかげでモチベーションの維持など考える必要もなかったです。

さいごに
会計士を目指したきっかけをはじめに書きました。
高い志をもって始めたわけではありません。
簿記含めて約6年間、特に大学を卒業してからは辛い時期でした。
それでも、最後までやり切ることができたのは、勉強を嫌いにならなかった、もっと言うと会計士試験で出題される各科目で習うことが好きだった、勉強していて楽しかったからだと思います。
受験期間は辛いことが多いですし、そのような記憶の方が残りやすいです。
なので、問題が解けたとき、理解できなかった内容が理解できたときに感じる嬉しさや、それぞれの科目が持つ面白さ、何でもいいので良いところをたくさん感じて、覚えておくことが大切だと思います。
また、多くの人が自分の勉強法が正しいか悩んでいると思います。
私も悩みました。
私は全員に共通する受験勉強の正解は、十分な勉強時間を確保するということだけだと思います。
周りの合格者と受験時代を振り返っても、それぞれ勉強法は全く違いました。
一方で、勉強時間をしっかり確保していたことは共通していました。
私自身も勉強に時間を使えない時期と、勉強に集中できる時期の両方を経験しているので、勉強時間が成績に与える影響の大きさを実感しています。
勉強方法を模索することも大切ですが、まず勉強時間が足りているか、しっかりと向き合うことが大切だと思います。
最後になりますが、受験勉強頑張ってください!
応援しています!!