この夏読みたい会計・税務関係の課題図書⑧―伝説の経営者は会計をどう理解し、経営に活かしたのか


近藤大輔(立正大学経営学部准教授)

稲盛和夫の実学-経営と会計

稲盛和夫 アメーバ経営 京セラ
稲盛和夫(著)/1,320円(税込み)/日本経済新聞社(1998年10月)

会計を学んで日が浅い初心者や経理の仕事をはじめて間もない人は難しく感じるかもしれないが,公認会計士試験の管理会計論や日商簿記1級の工業簿記・原価計算を勉強した人,あるいは経営者,経理部長など会計を使って経営を良くしたいと考える人にとっては,管理会計をより深く勉強でき,実務でどのように使われているのかを知る良い機会となる本である。

伝説の経営者である稲盛氏が,会計をどのように理解して,経営に活用したのかが分かる良書である。さらに,どのような哲学にもとづいて経営をすればうまくいくのかのヒントも得られる本である。


<この記事を書いた人>

近藤大輔(こんどう・だいすけ)
立正大学経営学部准教授。
大学在学中に公認会計士試験2次試験合格。2003年TAC株式会社公認会計士講座専任講師、2004年法政大学経営学部卒業、2010年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、2013年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位修得、同年法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科専任講師に着任。2016年立正大学経営学部専任講師、2018年より現職。
著書に『日本の管理会計研究』(共著、2015年、中央経済社)、『ビギナー原価計算』(2020年、中央経済社)など。


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