【税理士合格体験記】農協職員から税理士を目指して独学。4回目で財務諸表論に合格!
- 2026/3/24
- 合格戦略

ヨシコ(32歳/税理士法人勤務)
【受験情報】
合格科目:令和7年財務諸表論、受験回数は4回目、簿記系の資格は日商簿記2級取得済。
令和4年試験→簿記論不合格44点、財務諸表論不合格25点
令和5年試験→簿記論不合格44点、財務諸表論不合格45点、相続税法不合格25点
令和6年試験→簿記論不合格51点、財務諸表論不合格38点、相続税法不合格45点
※2度と3科目受験をしないと決意。
学習スタイル:独学(初年度のみスタディング利用)
▶サムネイルの写真は愛用の文房具(本人提供)
農協職員から税理士を目指したきっかけ
新卒(20歳)で農協に入組し、一生農協で人生を送っていこうと思っていました。
しかし、入組して5年から6年経過したときに、新型コロナウイルスが流行し、これから農協で仕事をしていることが不安になり、自分でしっかりと稼ぎたいと思うようになりました。
また、コロナ禍の中、給料や賞与がストップした知人もいました。
それを聞いて、農協で給料や賞与を当たり前の日に当たり前の額だけもらえる自分の呑気な環境が心苦しくなりました。
「何かできることがないか」「中小企業を支える仕事をしたい」と色々調べた結果、税理士を目指すことにしました。
具体的な学習方法
使用した教材など
ここからは、財務諸表論合格に向けて、自分が具体的にどのような学習を行っていたかをお話しします。
使用した教材は、写真の4種類の教材です。

計算は資格の大原の『税理士 財務諸表論 総合計算問題集 応用編 (税理士受験対策シリーズ)』(大原出版)がメイン、理論はネットスクール穂坂先生の『税理士財務諸表論穂坂式つながる会計理論』(ネットスクール出版)のみでした。
令和4年試験は「スタディング」で勉強しましたが、それ以降は完全独学で、4回目も完全独学で挑みました。
その理由は、令和6年試験の簿記論が51点まで取れ、「努力の方向性は合っている」と自信になったからです。
計算の学習方法
計算の学習は、先ずは『総合計算問題集応用編』にある10問について、3回連続で50点満点取ることを目標に勉強していました(直前期までは簿記論で個別計算を演習していました)。
4月ぐらいから、総合計算問題集応用編を回しました。
初見の問題は、難易度B(やや易しめの問題)でも30点取れるかとれないぐらいでした(今までそのぐらいのレベルで本試験に今まで挑んでいたわけで合格できるはずがありません…)。
この問題集は、難易度が本試験レベルの問題もありますが、繰り返していくうちに50点を取れるようになってきました(今までは、市販の教材で点数が取れても40点代でした)。
計算はほとんどあっているのに、何故50点取れないのか。
色々考えた結果、計算用紙に下書きをするときに仕訳も書くようにしました。
実は、勉強している中で参考にしたYouTubeがあります。
CPA会計学院で財務会計論や管理会計論等を担当していらっしゃる植田先生の「CPAカレッジ」のチャンネルです。
その中に、実際に簿記論の本試験を解いている動画があり、植田先生がしっかりと計算用紙に仕訳を書いていたので、真似することにしました。
そして集計が終わった仕訳には横線を引き、集計漏れを防ぐようにしました。
その方法を繰り返していくと、6月下旬ぐらいに50点取れるようになりました。
しかし50点を取れても時間がギリギリでした。
次の課題はスピードです。
本試験のボリュームは受験するまで誰もわかりません。
スピードを犠牲にすれば、理論に充てる時間が減ります。
ましてや第75回財務諸表論は、昨年の合格率8%の反動で猛者が例年以上にいるはずです。
そのため、50点を取れる能力と併せてスピードも重視するようにしました。
もちろん、スピードが伴えば失点のリスクも増えます。
ここで自分が工夫していたのは「ペンが止まらないレベルまでもっていくこと」です。
数回解いた問題でも、やはりどこかでペンが止まる場面があります。
その間も時間は一刻と経過していきます。
同じ問題を解くからこそ、ペンが止まらないレベルまでもっていくことにしました。
具体的には、現金預金から法人税の計算までペンを止めることなく、常に下書きや仕訳を切り、解答用紙を埋めていきます。
実際には、全ての問題をペンが止まらないレベルまでもっていくことは出来ませんでしたが、半分の問題はそのレベルまで持っていきました。
そして、そのレベルに到達した問題は、貸借を一致させるレベルまでにしました。
正直、貸借が一致しなくても、資産や負債、純資産の合計が合っていなくても、部分点の積み重ねで50点は取れます。
でも、貸借が一致していないということは、何処か間違っています。
50点取れたら満足するし、正直嬉しいですが、まだ完全ではないのです。
貸借が一致しない時は、「どこの数字が間違っていたか」を確認して、そこにも気を付けていました。
一方、貸借が一致したときはほぼ確実に50点取れていたので、「本試験でも仮に貸借一致までできれば、計算は50点満点かそれに近いはずなので合格圏内にいることは間違いない」と確信しました。
財務諸表論は、計算で40点は最低欲しい科目です。
余力がある方や経験者の方々で、この科目に苦戦されている方は、試してみてはいかがでしょうか?
今年のように基本問題だけの年は、このレベルまでもっていければ、計算は怖いものなしでしょう(とはいえ、私自身は、本試験では計算から解き貸借一致せず、一度理論を解き、戻って10分程度かけましたが貸借一致まではできませんでした)。
計算のまとめ
教材については、あれこれ手をつけるより、どれか一つの総合計算問題集で良いと思います。
私は資格の大原が難易度も本試験に近い難易度で、問題によっては本試験以上の難易度の問題もありましたので、資格の大原の総合計算問題集応用編を活用していました。大事なのは以下です。
1 既存の問題集を満点連続3回取れるようにする。
2 ペンが止まらないレベルまで仕上げる。
3 貸借一致までもっていく。
理論の勉強方法
特に難しいことはやっておらず、『つながる会計理論』をひたすら回していました。
それだけです。
具体的には各論点のセルフレクチャーを行うようにしていました。
例えば、なぜ満期保有目的有価証券は時価評価しないのか?→満期保有目的有価証券は、将来キャッシュフローが固定され、時価の変動リスクを考慮する必要がないから。
これが一瞬で出てくるまで仕上げました。
全論点についてです。
『つながる会計理論』はとても良く、何週も回すと、重要用語の暗記のみならず理解につながり、実際に、セルフレクチャーできるまでになりました。
セルフレクチャーするには、キーワードの暗記もしつつ、誰かに説明するので、自分の中に落とし込む必要があります。
説明に戸惑う時や、時間がかかる論点はまだ理解が足りていない証拠です。
本試験でもある意味セルフレクチャー的な解答をする必要があるので、この方法はおススメです。
今年の本試験は、この本でほぼ対応できました。
最強の理論学習教材の一つだと思います(もちろん、過去問も数年分解きましたが)。
この勉強方法を本試験まで継続した結果、財務諸表論に合格できました。
簿記論は不合格だったので、来年は簿記論一本で勝負しようと考えています。
モチベーションの保ち方について
税理士試験は長期間かかる試験です。
私も3年連続合格科目なしだったので、合格発表の度に「自分では合格できるのか?」「税理士試験は向いてないのかな?」などネガティブな気持ちになることも何度もありました。
それでも勉強を継続できたのは、X(旧Twitter)のフォロワー様のおかげです。
フォロワー様が同じ目標とともに勉強を頑張っているから自分も負けずと勉強を頑張ろうと思いようになりました。
本当にしんどい時は勉強を数日休むのも「あり」です。
数日休むとまた、勉強をしたくなります。
勉強が上手くいかずにイライラしたら仮眠を取るのも「あり」です。
意外とスッキリします。
自分なりのモチベーションの保ち方を知っておくのも、長期間の税理士試験をクリアする意味では重要だと思います。
おわりに
財務諸表論に合格し、「自分でも合格できる!」と実感しました。
「自分には無理だ」というストッパーがどこかにあった気がします。
「来年こそは自分が合格する」という気持ちがあれば、合格に一歩近づくと思います。
残り4科目ありますが、1科目合格すると気持ちや景色が全く違うとわかりました。
受験生の皆さん、ともに頑張っていきましょう!











