読書の秋に読みたい!藤田有子@経理女子_藤田さんがオススメする課題図書


【編集部より】
読書の秋。 「スキルアップがしたい!」、「キャリアやプライベートで新しい発見がしたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、本企画では、実務家などの読書愛好家から、会計人コースWeb読者の皆さんにオススメする「読書の秋の課題図書」をご紹介いただきました(1日お一人の記事を順不同で掲載します・不定期)。
受験勉強はもちろん、仕事や人生において新しい気づきを与えてくれる書籍がたくさんラインナップされています。ぜひこの機会にお手にとってみてください!

オススメ図書①『「経理の仕組み」で実現する 決算早期化の実務マニュアル』(武田雄治著、中央経済社)

この一冊との出会いが、私のキャリアにおける大きな転機となったと言っても過言ではありません!
(※上記画像は2024年発刊の第3版。読んだ当時は第2版)

本書では、単なる決算早期化のテクニックにとどまらず、「経理部門のあり方」そのものを問い直し、業務効率化・標準化の視点から組織全体の再構築を提言しています。

私自身、経理実務の現場に長く携わる中で、目の前の業務に追われる日々に違和感を抱えていました。そんな折にこの書籍と出会い、経理業務を「情報製造業」から「サービス業」へと進化させるという著者の思想に深く共感しました。以降10年間、業務変革の推進役として、DXプロジェクトに参画し、複数企業で決算・開示の早期化を実現するとともに、経理部門の「作業部門」から「経営に貢献する部門」へのマインドセット転換にも取り組みました。

本書には、多くの「気づき」と「変革のヒント」が詰まっています。
単に業務を効率化するだけでなく、経理という仕事の社会的意義や、組織における価値を再定義するきっかけにもなるはずです。

これからの会計人に求められる視座を養う上で、推薦したい一冊です。

オススメ図書②『経理のExcelベーシックスキル』(葛西一成著、中央経済社)

本書の著者である葛西氏と、実務の現場で業務効率化を推進する中で、本書に記された考え方を業務改善の指針として活用してきました。
Excelの命名ルールやフォーマットの統一、色や単位のルール設計などを通じて、業務の標準化・効率化、そして属人性の排除と資料品質の向上を実現しました。

本書は、Excel操作のテクニックだけでなく、「誰が見てもわかる」「誰でも使える」資料を作成するための考え方を実務視点で丁寧に解説しています。
経理業務の基礎力を底上げし、チーム全体の生産性を高め、ひいては業務効率化に繋げるヒントが詰まっています。

経理部門の業務品質を高めたい方や、属人的な業務運用に課題を感じている方、人手不足解消にAI等のデジタル化を推進したいけど何から始めれば良いかわからない方に、実務に即した必携の1冊です。

オススメ図書③『ビジネスNo.1理論 ―「勝ちグセ脳」をつくる3つの力』(西田一見 著/西田文郎 監修、現代書林)

ふと立ち止まり、「このままの人生で本当に良いのだろうか」と自問自答していた時期に、本書と出会い、私の人生を大きく方向づける転機となった1冊。
不安や迷いに揺れる心を前向きなエネルギーへと変換し、「成信力」「苦楽力」「他喜力」という3つの力を日々の行動指針として意識し、この考え方に触れたことで、私は人生を新たな視点で捉え直し、自分らしい歩みを取り戻すことができました。

本書には、大谷翔平選手を「世界一」へと導いた「SBT(スーパーブレイントレーニング)」のノウハウが詰まっています。
彼の高校時代からのあくなき探求心と、それを支えたメンタルトレーニングの真髄が凝縮されています。

科学的な脳理論に基づいた「勝ちグセ脳」のつくり方が実践的に解説されており、目標達成や自己変革に本気で向き合う全ての人に強く推薦したい1冊です。

【執筆者紹介】
藤田有子@経理女子_藤田


上場企業の経理部門にて管理職として活躍中。これまで複数の上場事業会社にて制度会計に従事しながら、単なる経理業務の遂行にとどまらず、「経営に貢献する経理」への進化を目指し、DXプロジェクトにも多数参画し、決算・開示の早期化等の、経理部門の付加価値向上に貢献。現在は実務者視点からの情報発信を行っている。

《執筆実績等》
・企業会計(中央経済社)2025年6月号
・経営財務 Podcast「経理の一年_新人編」葛西氏・松岡氏と対談(税務研究会)

X(旧Twitter):@ariari197106


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