【日商簿記1級合格体験記】市販教材やYouTube動画を活用して独学で合格!


出路智大
30代・アルバイト
(2022年12月までは金融機関勤務)

受験情報
勉強スタイル:独学
▶トップ画像は愛用している電卓とシャープペン

介護のため金融機関を退職、1回あきらめた日商簿記1級に再挑戦

はじめまして、出路智大と申します。
2024年11月実施の第168回日商簿記検定1級に合格できました。

これから日商簿記検定1級を目指される方、複数回受験されている方に少しでも参考になればと思い、合格体験記に応募しました。

2013年ごろに日商簿記検定2級に合格していました。
その後1度、日商簿記検定1級を目指していたものの、金融機関内で取得しなければならない試験などに追われて、あきらめたことがあります。

2022年11月に親が倒れたことで介護をすることになりました。
2022年12月に介護を理由に、金融機関を退職しました。

自分の力で時間をある程度コントロールすることができる税理士などの士業になりたいという気持ちが出ました。
いきなり税理士試験を受験するのは少しハードルが高く感じたため、以前あきらめていた日商簿記検定1級を取得しようと考えました。

独学での使用教材・勉強方法など

使用教材

勉強の教材としては、市販のTACのみんなが欲しかった簿記の教科書シリーズ、TACのみんなが欲しかった簿記の問題集シリーズ、TACの過去問題集、TACの当てる直前予想模試、ネットスクールの直前予想模試を利用しました。

完璧主義を封印して10回ほど問題集を解く

私は、テキストをまず読み、1回読み終えるごとに、テキストのはじめのページに付箋をはり、いつ読み終えたかを記載していました。
1度読み終えると、問題集を解いていました。

以前、失敗した原因として、テキストを何回も読み、完璧にしてから問題集に入ることでした。
今回は、テキストはほどほどにして、問題集中心で取り組み、わからないところをテキストに戻る形で取り組みました。
最終的に、問題集は10回ほど解きました。

過去問は解くよりも「丁寧に読む」

何回か受験していて気付いたのですが、私の悪い癖は、問題文を読み飛ばす、わからない論点が出たときに引きずり、後で出てくる普段なら解けるはずの問題まで間違えてしまうということでした。
これを克服するために、過去問題集は、問題を解くのではなく、「丁寧に読む」ということを意識して、問題を読んですぐに解答、解説を読んでいました。

徐々に日商簿記検定1級の問題文に慣れてきたら、時間を計って解きました。
直前期には、模試を解きましたが、40点台から60点台でした。

ネットスクールの直前予想動画を活用

模試で成績が振るわなくても、今回合格できた秘訣としては、直前にYouTubeでネットスクールが出している直前予想動画を見たことがあります。

試験の2、3日前から、動画で挙げられた予想論点のところを中心にテキスト、問題集を見ていました。直前に見ていたところがかなり出たことを覚えています。
ネットスクールの直前予想動画はおすすめです。

直前期・試験当日

受験会場を下見

試験の直前に受験票が届きます。
試験の1週間前に受験会場の下見をしていました。

どこにトイレがあるかを確認していると当日焦らずに臨むことができます。
もし、確認できれば、どういった机、椅子かなども見ると良いです(机がせまいなど、いろいろ気づくことがあります)。

試験当日

試験日当日、試験開始の1時間前に試験会場についていました。
試験開始30分前になると会場が開き、席に座ることができました。

まず、商業簿記、会計学です。
問題文全体を見回した後、会計学で選択式の問題を解きました。

次に、いつもならここで商業簿記にうつるのですが、会計学の2問目が連結会計の比較的シンプルな問題でした。
そこで、シンプルな問題だからこそのケアレスミスに気を付けながら、先にゆっくりと解きました。

連結会計の問題の後、商業簿記を解きました。

試験終了後、終わったことは忘れて、次の工業簿記、原価計算で挽回しようという気持ちでいました

そして、工業簿記、原価計算です。
いつもどおり原価計算から解き始め、2問目に業務的意思決定が出ていました。

直前予想動画で出ていた論点だったため、テキストなどで見ていました。
少し問題文が長かったので、読み飛ばしなどをしないように気を付けていました。
次に、工業簿記では、はじめに仕訳問題が出て少し焦りましたが、過去問題集などで少し解いたことがあり、何とか点数を取ることができました。

モチベーションの保ち方

モチベーションの保ち方として、私がやっていたのは、本屋に行くことです。
本屋に行って、資格試験のコーナーに行き、日商簿記検定1級に合格したら、次にこれを受けようと想像をしていました。

別の資格のテキストを眺めながら、「自分なら、このテキストでこんなふうに資格の勉強をするかな?」などと、いろいろ想像をしていました。
それが、まずは日商簿記1級に合格するために勉強しようという気持ちにつながりました。

最後に

日商簿記検定1級になかなか受からずにいる方もいらっしゃるかと思います。

私は、直前の予想模試などでは40点台から60点台の間をさまよっていました。
「また今回もだめかな」という気持ちが半分ほどありました。

しかしあきらめずに、直前予想動画に出ている予想論点を復習し、試験当日はとにかく目の前の問題にぶつかろうという気持ちで向かいました。

そして、今回合格することができました。
本体験記により、皆さんが少しでも前に進んでいただく助けになれば幸いです。


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