🎍年末年始に本を読もう! 穂坂治宏先生(税理士)がオススメする課題図書📚


【編集部より】
早いもので2022年も年の瀬。まだ正月休みのことを考える暇はあまりないかもしれませんが、でも貴重な時間なので今のうちに少しずつ準備をしておきたいところですね。
そこで、本企画では、学者・実務家など10人の読書愛好家から、会計人コースWeb読者の皆さんにオススメする「年末年始の課題図書」をご紹介いただきました(1日お一人の記事を掲載していきます・順不同)。
受験勉強はもちろん、仕事や人生において新しい気づきを与えてくれる書籍がたくさんラインナップされています。ぜひこの機会にお手にとってみてください!
今回の記事では、本誌ではおなじみの穂坂治宏先生(税理士)に課題図書をお薦めいただきました!

オススメ①『税理士のための百箇条―実務と判断の指針』関根稔、財経詳報社

弁護士でもある著者の人気シリーズ第一弾である税理士のバイブルといえる税理士業務に関する随筆集です。
2頁の見開きで1つの項目を取り上げており、大変読みやすく、税理士としての心構えの示唆に富んだ記述は、古びることがありません。
税理士業界、公認会計士業界、弁護士業界という3つの業界に生きた筆者ならではの一冊といえるでしょう。

いくつかタイトルをご紹介しておきましょう。

〇税理士は何を学ぶべきか
〇必要なのはストーリー
〇税法は理屈の学問

実務に携わってから読むべき本といえるかもしれませんが、税法の学習者にもお勧めです。
まだ税法の学習を始めていない方もぜひ手にとり自分が税理士になったら真っ先に読むべき本として本棚に納めていただきたいと思えるそんな魅力に富んだ一冊です。

オススメ②『図解 東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』河野玄斗著、KADOKAWA

勉強こそコスパ最強の“遊び”だ!との帯の言葉が目を引く資格試験界隈で今、もっともホットな著者による勉強法の本です。
東大卒であり司法試験、医師国家試験、公認会計士試験という三大国家資格に合格している筆者の手になる勉強法には説得力があります。
勉強法マニアになるのも考えものですが、本書が勉強法の確立の一助となることは間違いないでしょう。

つい先日行われた公認会計士試験では、簿記3級から司法試験合格者として利用できる特典を利用せずに僅か10か月という超短期の学習期間での合格を果たしています。

多くの難関試験に合格しているといってもその勉強法は驚くほどシンプルです。
本書により、資格強者である筆者の王道ともいえる勉強法の一端を垣間見ることができるでしょう。

オススメ③『詳解「討議資料・財務会計の概念フレームワーク」第2版』斎藤静樹編著、中央経済社

現行の財務会計の基礎にある考え方をまとめたのが概念フレームワークであり、その詳しい解説の書が本書です。

概念フレームワークには一般的な会計処理のルールが記述されているわけではなく、記述されているのはその基礎にある考え方です。
そのため抽象的でわかりにくいといわれることも少なくありません。
概念フレームワークは、財務諸表論の試験にも出題されていますが、これを苦手とする学習者も多いようです。
しかし、抽象的であるが故に応用範囲も広く、基礎としての重要性は揺るぎません。

本書の記述は財務諸表論の受験生には重いかもしれませんが、概念フレームワークの唯一の解説書でもあり、財務諸表論学習者の座右の書として備えておいてほしい一冊です。

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。
【編集部からオススメ!】
☆☆穂坂先生の次の著書は、財務諸表論の受験者の必読書です!☆☆
『税理士財務諸表論 穂坂式つながる会計理論【第2版】』
ネットスクール出版
定価:2,640円(税込)
ご購入はこちらから

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毎日提供されている理論・計算の問題は、受験生なら必見!
ブログ「税理士試験 簿記論 講師日記」
これまでに蓄積された膨大な記事は、学習内容・勉強法ともに受験生が困ったときの貴重な情報源!
note
「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。


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