連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第38回)ー 棚卸資産会計②


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

*連載のねらいはこちら!

問題(空欄補充)

通常の( ① )で保有する棚卸資産について,( ② )による簿価切下額(前期に計上した簿価切下額を戻し入れる場合には,当該戻入額相殺後の額)は( ③ )とするが,棚卸資産の製造に関連し不可避的に発生すると認められるときには製造原価として処理する。

解答・解説

① 販売目的
② 収益性の低下
③ 売上原価

→収益性の低下による簿価切下額(前期に計上した簿価切下額を戻し入れる場合には,当該戻入額相殺後の額)は,注記による方法又は売上原価等の内訳項目として独立掲記する方法により示さなければならない。

*棚卸資産会計基準17項
 ”売れ残りの評価損を売れて出て行ったものに含める・・・?”

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
第37回 棚卸資産会計①

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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