【簿・財】間違えてはいけない重要論点 最終チェック20問 ④期末商品評価の処理


平井 孝道
(株式会社M-Cass 代表取締役)

 税理士試験(簿記論・財務諸表論)まで毎日(土日祝日を除く)出題!
 
 専門学校や大学で、簿記検定講座(3級~1級)や税理士講座(簿記論)、公認会計士講座(財務会計論・管理会計論)など15年を超える指導経験をもつ平井孝道先生に、実際の本試験の問題を改題のうえ、頻出の典型論点を20題作成していただきました。

問 題

 次の仕訳を示しなさい。

 期末棚卸資産における帳簿棚卸数量は800個、実地棚卸数量は770個であった。当該棚卸資産の取得原価は1個あたり250千円あるが、収益性が低下しており、販売見込額は1個あたり240千円であり、見積販売直接経費は10千円である。なお、棚卸減耗損は売上原価に算入しないが、商品評価損は売上原価に算入する(売上原価の計算は仕入勘定で行う)。

解答

(借) 棚卸減耗損 7,500
    商品評価損 15,400 
 (貸) 繰越商品 22,900

(借) 仕入 15,400 
 (貸) 商品評価損 15,400

・棚卸減耗損 (800個-770個)×@250千円=7,500千円
・商品評価損 770個×{@250千円-(@240千円-@10千円)}=¥15,400

【執筆者紹介】
平井 孝道(ひらい・たかみち)
株式会社M-Cass  代表取締役
日商簿記検定1級合格、税理士試験2科目合格、公認会計士試験合格。専門学校や大学で、簿記検定講座(3級~1級)や税理士講座(簿記論)、公認会計士講座(財務会計論・管理会計論)などの15年を超える指導キャリアをもつ。

※ 本記事は、会計人コース2020年8月号収録「簿・財 間違えてはいけない重要論点 最終チェック20問」を編集部で再構成したものです。


バックナンバー
現金過不足の処理
銀行勘定調整の処理
定期預金の処理


関連記事

ページ上部へ戻る