総合償却(除却)
総合償却で減価償却を行うと、資産グループ全体の未償却残高はわかりますが、個別資産の未償却残高については明らかにすることができません。
そのため、資産グループの一部を除却する場合は除却損が計上されません。
除却する資産の取得原価と同額の減価償却累計額を取崩します。
練習問題
次の資料から必要な仕訳を行い,修正後の機械及び減価償却累計額の金額を求めなさい。
<資 料>
残高試算表の機械(機械Aから機械Dの4つの資産を所有している)は平均耐用年数10年の総合償却により減価償却費を計算しており、過年度の処理は適正に処理されている。
当期首に機械の資産グループの一部である機械A(取得原価540,000円)を除却したが未処理であった。
解答
機械:3,397,500円
機械減価償却累計額:1,822,500円
解 説
当該機械は総合償却により減価償却計算がなされているため、除却する資産の取得原価540,000円と同額の減価償却累計額を取崩します。
(借) 機械減価償却累計額 540,000
(貸) 機械 540,000