【簿・財 間違いさがしで実力チェック】第12回:リース取引


ココが間違い!

リース資産・リース債務の計上額について,リース料総額の割引現在価値ではなく,見積現金購入価額をとる場合には,追加借入利子率を使用することはできず,計算利子率を推定する必要がある。

1.期中仕訳および決算整理仕訳
(3) 第1回リース料の支払い(X2年3月31日)
(借)支払利息  2,135
  リース債務 7,865
   (貸)現金  10,000
(注)支払利息
42,700円×5%=2,135円
2.支払利息と減価償却費の合計額
2,135円(支払利息)+8,540円(減価償却費)=10,675円
【正しい解説】
1.期中仕訳および決算整理仕訳
(3) 第1回リース料の支払い(X2年3月31日)
(借)支払利息  2,349
  リース債務 7,651

   (貸)現金  10,000
(注1)計算利子率の算定
42,700円(見積現金購入価額)÷10,000円(年間リース料)=4.27
5年・5.5%の年金現価係数が4.270でこれと一致するので,計算利子率は5.5%とする。

(注)支払利息
42,700円×5.5%≒2,349円
2.支払利息と減価償却費の合計額
2,349円(支払利息)+8,540円(減価償却費)=10,889円

チェックポイント

問題において,「所有権移転条項および割安購入選択権はなく,特別仕様ではない。」ことから,本問におけるファイナンス・リース取引は,所有権移転外ファイナンス・リース取引に該当する

◆ファイナンス・リース取引における所有権移転および所有権移転外の会計処理



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