【日商2級から税理士へ ステップアップ会計教室】第3回:商品売買③


<設 例>

次の取引を仕訳し、必要な決算整理仕訳を行いなさい。
なお、会計期間はX1年4月1日~X2年3月31日とし、商品勘定の前期繰越は42,000円であった。
商品売買の記帳方法は総記法で処理している(問題の便宜上、販売時の原価も記載している)。

4/10 前期に仕入れた商品12,000円分を返品した。この金額は取引先に対する買掛金から差引くこと。
5/25 商品120,000円を仕入れ、代金は当店振出しの小切手で支払った。
6/5 商品165,000円(原価90,000円)を販売し、代金は掛けとした。
7/20 商品198,000円を仕入れ、代金のうち98,000円は現金で支払い残額は掛けとした。
8/2 商品420,000円(原価210,000円)を販売し、代金は掛けとした。
10/16  商品132,000円を仕入れ、代金は掛けとした。
11/3 商品220,000円(原価120,000円)を販売し、代金は掛けとした。
12/17 販売した商品55,000円(原価30,000円)分が返品されてきた。この金額は取引先に対する売掛金から差引くこと。
1/9 商品120,000円(原価60,000円)を販売し、代金は掛けとした。
3/31 期末商品棚卸高は30,000円であり、減耗と評価損はなかった。


<解 答>

 借 方 科 目金 額貸 方 科 目金 額
4/10買掛金 12,000商品12,000
5/25商品 120,000買掛金120,000
6/5売掛金165,000商品165,000
7/20商品     198,000現金98,000
買掛金100,000
8/2売掛金 420,000商品420,000
10/16商品 132,000買掛金132,000
11/3売掛金 220,000商品220,000
12/17商品 55,000売掛金55,000
1/9売掛金 120,000商品120,000
3/31商品*420,000商品売買益420,000

期末商品棚卸高30,000円が次期繰越になるように、商品勘定の貸借差額で420,000円を求めることができます。
この修正額は分記法の商品売買益の金額と一致しますので、売上総利益が明らかになります。 

分記法の場合の総勘定元帳


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