問 題
次の〔資料〕に基づいて,Z社の資産除去債務についての下記の問に答えなさい。なお,当会計期間は,4月1日から翌年3月31日までの1年であり,計算にあたり千円未満の端数は四捨五入すること。
問1 X1年4月1日の取得時の仕訳を示しなさい。
問2 X2年3月31日に終了する会計年度の整理仕訳を示しなさい。
問3 X3年3月31日に終了する会計年度の整理仕訳を示しなさい。
〔資料〕
X1年4月1日に建物Aを取得し,使用を開始した。当該建物の取得原価は100,000千円,耐用年数は5年であり,Z社には当該建物を耐用年数終了後ただちに除去する法的義務がある。Z社が当該建物を除去するときの支出は10,000千円と見積もられている。資産除去債務は取得時にのみ発生するものとし,Z社は当該建物について残存価額0円で定額法により減価償却を行っている。割引率は3%とする。
〔平成28年第Ⅰ回短答式問題7・改題〕
<ヒント>
問1は除去するときの支出額について割引率を用いて,現在価値を算定した金額を資産除去債務に計上し,建物の取得原価に加算する。
問2と問3の利息費用は,資産除去債務に割引率を乗じて算定する。