つぶ問10-4(財務諸表論)―連結、のれん


「つぶ問」は、『会計人コース』2018年9月号~2019年8月号の連載「税理士試験 独学合格プロジェクト」簿記論・財務諸表論に連動してTwitterで週1回配信した問題です。「粒ぞろいな問題」を「つぶやく」ことから、「つぶ問」とネーミングしました。
合格には、勉強をしない日を作らないことと、スキマ時間を活用することが大切です。「つぶ問」は簿・財それぞれ平日1問ずつ更新していきますので、ペースメーカーとしてご活用ください<1‐1~11‐4(最終)>。

【問題】 

 のれんおよび負ののれんの会計処理に関する次の問に答えなさい。

(問)
 以下の文章は、企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準」における、のれんおよび負ののれんの会計処理の考え方についての記述を、一部抜粋(および修正)したものである。文章中の空欄(A)~(D)にあてはまる語句を答えなさい。

のれんの会計処理方法としては、その効果の及ぶ期間にわたり( A )を行う方法と、( A )を行わず、のれんの価値が損なわれた時に( B )を行う方法が考えられる。( A )を行う方法によれば、企業結合の成果たる収益と、投資消去差額の償却という費用の( C )が可能になる。また、のれんは( D )の一部であることに鑑みれば、( D )を超えて回収された超過額を企業にとっての利益とみる考え方とも首尾一貫している。さらに、( A )によって( E )の実質的な資産計上を防ぐことができる。 一方、( A )を行わず、( B )を行う方法は、のれんが( F )を表わすとみると、競争の進展によって通常はその価値が( G )するにもかかわらず、競争の進展に伴うのれんの価値の( G )の過程を無視することになる。また、( F )が維持されている場合においても、それは企業結合後の追加的な投資や企業の追加的努力によって補完されているにもかかわらず、( A )を行わず、( B )を行う方法は、追加投資による( E )を計上することと実質的に等しくなるという問題点がある。   負ののれんの会計処理方法としては、想定される負ののれんの( H )を特定し、その( H )に対応した会計処理を行う方法や、正の値であるのれんの会計処理方法との対称性を重視し、( A )を行う方法が考えられる。 想定される( H )に対応した会計処理を行う方法には、企業結合によって受け入れた( I )に負ののれんを比例的に配分し、残額が生じれば繰延利益若しくは( J )として計上する方法、又は、全額を認識不能な項目や( K )とみなし( J )として計上する方法等が含まれる。 ( I )に比例的に配分する方法は、負ののれんの発生が、パーチェス法における識別可能資産の取得原価を決定する上での不備によるものとみなし、この過程で測定を誤る可能性の高い( I )から比例的に控除することが妥当であるとみる。一方、( J )として計上する方法は、負ののれんの( H )を認識不能な項目や( K )であると位置付け、( L )としての処理が妥当であると考えるものである。

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