【税理士試験・合格体験記】闘い方を工夫して、社会人で短期間合格


受験勉強でやってよかった4つのコト

(1)他の人が実践している方法は試してみる価値アリ

学習スタイルの確立と学習時間の捻出は、税理士受験生にとって最大のテーマだと思います。私も、他の多くの方々が実践されているように、やはり「朝方生活への移行」「スキマ時間の活用」「間違いノートの作成」で効率的な学習を心掛けました。

特に「間違いノート」の作成にあたっては、教室で1度解いた演習用紙のうち間違えた部分を切り抜いて貼りつけ、なぜ間違えたかの自己分析をなるべく詳しくメモしていました。模試や試験本番の直前に見返すことで、間違えたときの感覚を短時間で「追体験」できるようにしていました。

ミスのストックを積み上げる「間違いノート」

(2)残業はほどほどに、スケジュール管理を徹底

一方で、私は仕事では気が付けばどこまでも残業できてしまう(負の?)体質なため、「残業を志向してしまう自分との戦い」が最大のテーマになっていました。

「忙しいこと」は、勉強をしないこと、点数が上がらないことの言い訳になりかねません。業務に一定の割り切りをしつつ1日の中で最低限の勉強時間を確保できるよう、自分自身の意識改革とスケジュール管理を徹底しました。

会社のカフェテリア。
昼・夜と食事を10分で済ませて、30分の学習時間を捻出

(3)途中の計算式であっても、市販のノートにしっかり書く

計算問題を解く際に、学習開始当初はお金がもったいないように思えて、不要な紙の裏側などに計算式や図を書き込んでいました。しかし、これは結果的に効率が悪くなり、オスススメしません。

計算式や図は、市販のノートにしっかり書きこむことで、決められたスペースに計算式を無駄なく収めることが意識されるようになります。私はこの方法に代えてから成績もあがりました。

計算式もノートに書き込むことで、頭が整理される。
どこで間違えたかもわかりやすくなる。

(4)最直前期よりも大切な年始の1カ月

最後に、受験生活において私が最も重視したのは「12月~年始」の過ごし方です。この1カ月でどれだけ理論暗記を先行できるか、年内につみあげた計算力を維持できるかで、年明け以降の展開がまったく異なってくるからです。

自身の知識や実力の“ベース”を固める上で非常に重要な期間ですので、私としては最直前期の7月よりもむしろ大事な1カ月だと考えています。


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