【解答】
- 増加
- 増加
- 減少
- 増加
- 影響しない
- 増加
- 減少
- 影響しない
- 減少
【解説】
電卓を使用せずに解ける基本の確認の問題です。退職給付会計を理解していればすぐに解答できる問題ですが、試験会場で処理に必要な情報と不要な情報について自信をもってすぐに見分けられる必要があります。
1~3は退職給付費用の構成要素です。
4の数理計算上の差異について、割引率が低下した場合は割引計算で求める退職給付債務が増加し、それ以降の費用処理額が増えます。本問は、当期の退職給付引当金がどうなるかを答える問題であるため、当期の費用処理を通じて退職給付引当金が増加することになります。
また5は、実績の年金資産が増えますが、数理計算上の差異は発生年度の翌年度から処理を行うため、当期に発生した差異は当期の退職給付引当金に影響しません。
6の過去勤務費用は発生年度からの費用処理が必要であり、数理計算上の差異のように翌年度からの費用処理が認められないため、当期の退職給付引当金を増加させます。
7~9は拠出や支給であり、退職給付債務と年金資産が同額だけ減少する8を除き、すべて減少となります。
つぶ問は、2018年9月号~2019年8月号までの連載「独学合格プロジェクト 簿記論・財務諸表論」(中村英敏・中央大学准教授/小阪敬志・日本大学准教授)に連動した問題です。つぶ問の出題に関係するバックナンバーはこちらから購入することができます。