資格の大原に聞いてみた。
【Twitter検索ワード上位に入ってた!】
11月17日日曜日、第153回日商簿記検定が実施されました。私も中央経済社社員として意識はしていたのですが、その日Twitterの話題ランキングを見て
「!!!」。
芸能人の記事に混じって簿記2級が上位ワードに挙がっていました。
どうやら連結会計が難しかった模様で、「80点満点で70点をとる試験」と嘆きの声が。
ええっ!? そんな試験になっちゃったの日商簿記2級!?
ここは実態を聞かねば。
ということで、本気になったので(笑)、あのCMで有名な大原さんにお邪魔してきました(実は水道橋なのでご近所ですが)!!
【本気になったら!「大原」行ってみた。】
というわけで、大原簿記学校の職員室へ。質問コーナーもあり、とてもオープンな雰囲気です。簿記担当の先生にお話を聞いてみました。
――先生! 日商簿記2級がSNSで大変なことになってたんですけど!!!
日商簿記2級の第3問の連結会計の難度が高かったため、話題になりましたね。ただ、第3問の難度は高いものの、それ以外の問題を含めたトータルで見れば、合格を狙える試験だったと思います。
結果として合格率も27.1%ですし。SNSとリアルのギャップがありますね。
――たしかに。合格率は意外と高かったですね。
大原で受講された皆様も、難しい連結会計でものれん関係で4点、土地関係2点と6点は得点された方が多かったようです。頑張って10点得点出来た方もいました。難しく見えても得点できる箇所のある問題でした。
たしかに、難しい論点の出題もあったのですが、第3問以外の問題で得点できるように全体としては配慮されていました。100点は難しいですが、70点以上取れれば良いわけですから。
――難しいところを捨てて、解けるところを確実に解く。
そうですね。SNSは第3問にフォーカスしすぎですね。
難しい論点があって、それもフォローしていくために倍の勉強量が合格のために必要になってしまったと誤解される方もいますが、決してそんなことはありません。
――基本が大事なんですね。
結局、基本となる知識、コアを押さえることが重要です。
――2級、落ちちゃったという方、これから受ける方はどのような勉強をすればいいでしょうか。
インプットは早めに終わらせて、アウトプットをたくさん行うべきです。インプットはコアを押えることが重要で、始めから「枝葉」を含めた、すべてを詰め込もうとしてはいけません。独学の方はこの傾向が強く、分厚い書籍を購入して半分もいかずに断念という方が多いのですが、まずはコアを一回転し、「幹」を太くすることが重要です。
今回、残念ながら合格が叶わず、インプットに穴があると感じている方も、これから勉強を始める方も、『大原で合格る 日商簿記2級』シリーズのような、大事なところだけを学べるテキストを使うことをオススメします。
【星の王子様のような書籍!?】
企画から携わっていますが、コアを効率よくインプットできるように執筆しました。目指したのは、星の王子さまの作者が言っていた「完璧」な書籍です。
紙面も図表を多く入れ、とても見やすい作りになっています。用語解説などもところどころにありますから、あれ?何だっけと思ったときに確認できますね。
こちらで、効率よくインプットを終わらせたら、読者特典の予想問題を解きましょう。これに過去問をプラスすれば対策として万全ではないでしょうか。
――簿記はアウトプットが重要、だからこそインプットはミニマムに、なんですね。勉強になりました。ありがとうございました!