ポイント2 点数によって、受験予定科目を変える
―― 本試験後の9月から、新たな科目を学習し始めている受験生も多いと思います。8月に受験した科目が、今回残念な結果だった場合にはどうすればよいでしょうか?
8月に本試験が終わって、受験した科目をその後も継続して学習している方は、そのまま学習を続けていけば問題ありません。しかし、8月に受験した科目ではなく、新たな科目に取り組んでいる場合は悩ましいですね。
科目によってケースバイケースですが、簿記論・財務諸表論の場合で考えてみましょう。
たとえば、8月に簿記論を受験していて、9月から財務諸表論を始めた、という場合は科目の親和性が高いので2020年度に向けて2科目学習も可能だと思います。
ただ、1つ注意が必要です。受験した簿記論の成績が、今回の結果通知書で40点台以下だった場合は、来年の受験は欲張らずに簿記論1本にしぼったほうがよいでしょう。
また、よくある相談としては、8月に簿記論もしくは財務諸表論(あるいは両方)を受験していて、9月から税法科目を学習しているものの簿・財が残念な結果になったケースです。この場合、簿・財と税法の両立は非常に難しいので、一般的には受験した簿もしくは財(あるいは簿・財)に絞って確実に合格を目指すようにアドバイスしています。
「もったいないっ」という気持ちは、よくわかるのですけどね…。
特にまだ1科目も合格されていない方は、まず1科目を確実に合格するための方法を考えましょう。
なぜなら1科目に合格すると学習の感覚、合格までの距離感がつかめるからです。それが自信にもつながり、その後の学習にも活きてきますよ。