連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第78回)ー 固定資産の減損⑦


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

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問題

減損処理と臨時償却の違いは何か?

解答・解説

臨時償却が予見することができなかった原因等による耐用年数の短縮や残存価額の修正に基づいて一時に行われる減価償却累計額の修正であるのに対して,減損処理は収益性の低下を反映させるように帳簿価額を減額する会計処理である。

*減損意見書三2,三3
『臨時償却は減価償却の一種であるが,現在は廃止されている』(変更誤謬訂正基準57項)

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
5‐1.収益認識会計①‐⑦
5₋2.収益認識会計⑧-⑫
6.リース会計①‐⑥
第72回 固定資産の減損①
第73回 固定資産の減損②
第74回 固定資産の減損③
第75回 固定資産の減損④
第76回 固定資産の減損⑤
第77回 固定資産の減損⑥

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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