【税理士合格体験記】「替え歌理論暗記法」を自己流にアレンジ! 住民税を歌って合格‼ 


ぽんた
(30代、公務員)

<受験情報>
・合格科目:住民税(令和5年、3回目)、財務諸表論(令和5年、1回目)
学習スタイル:住民税⇒TAC(通信講座)、財務諸表論⇒TAC(通学講座)
▶トップ画像は受験に役立ったアイテム。最後は神頼みで、お守りと合格鉛筆を常に携帯(本人提供)

住民税を選択した理由

私は令和5年度税理士試験において、財務諸表論と住民税の2科目に合格することができました。

特に住民税は苦労した科目であったため、これから住民税を受験される方や理論暗記に悩んでいる方の参考になればと思い、私が取り入れていた勉強方法やモチベーションの保ち方等をまとめます。

住民税を選択した理由は、住民税の知識が多少あったためです。
所得や控除の名称、計算方法程度は理解していました。

専門学校の住民税受講の前提条件に「所得税法を学習していること」とありましたが、私は所得税法の学習はせず、住民税の学習を始めました。

住民税2回不合格の敗因

私は不合格を2回経験していますが、その要因は「自分に合った理論暗記方法を見つけていなかったこと」と「計算の正確さが欠けていたこと」だと思います。

2回目までは独学でしたが、2回の不合格を受けて、3回目の受験にあたっては、専門学校のWEB通信講座を利用することにしました(通学したかったのですが、通学コースはありませんでした)。

計算は答練の解き直しがメイン

講義が配信されたその日に視聴、トレーニング(個別計算問題集)を解いていました。
住民税の講義は週1回の配信なので、負担は少なめです。

計算問題は、トレーニングよりも答練の解き直しを重視していました。
答練の計算問題は、個別問題の論点がほぼ全て盛り込まれているので、トレーニングを解くよりも効率がよいと思います。
満点が取れても、何度も繰り返し解き、間違えた問題や苦手な論点はトレーニングやテキストに戻って確認していました。

直前期は、毎朝始業前に職場で過去問または答練を1時間以内に解答するようにしていました。

理論は「替え歌」を作って耳から覚える!

理論の暗記方法は、3回目の受験にしてようやく自分に合った方法を見つけることができました。
それは「替え歌理論暗記法」です。

理論マスター(理論テキスト)の条文を全て自作の替え歌にし、スマホアプリのボイスレコーダーに録音したものを通勤時間や家事の合間等、机に向かえない時間を中心に聞くという方法です。
自宅にいるときは声に出しながら(歌いながら)暗記し、移動中は理論マスターを開きながら聞いて暗記していました。

理論の暗記方法は大きく分けて
①見て覚える
②音読して覚える
③書いて覚える 
かと思いますが、私的にはどれもしっくりきませんでした。

理論暗記方法を模索していたところ、YouTubeで「財務諸表論 替え歌理論暗記」という動画を見つけました。
はじめて視聴したときは「何これ、面白い!」というのが率直な感想でした。
「本当に替え歌で理論を暗記することができるの?」と少し疑っていましたが、とりあえず1週間やってみよう、と軽い気持ちで試してみることにしました。

「財務諸表論 替え歌理論暗記」を実践&「住民税」にも応用!

「財務諸表論 替え歌理論暗記」の動画を使った暗記のやり方は、1日の決まったタイミングに5回聞き、これを1週間繰り返すという方法です。

1日目に5回聞いてみますが、その日中にはやはり覚えることができません。
2日目、3日目には、「そろそろ暗記できたかな」と思いきや、まだ暗記できていません。

諦めずに1週間続けてみると、なんと1週間後には財表の一般原則が(替え歌)でスラスラ言えるようになっていたのです。
あのときの感動は今でも忘れられません。
「これだ!」と思い、住民税もこの方法で暗記することにしました。

この方法を思いついてからは、『理論マスター』を片手にiPadからYouTubeで曲を流し、スマホのボイスレコーダーアプリに替え歌を吹き込む作業をしました。
選曲にこだわったため、この作業は結構な時間を要しました。

スマホアプリのボイスレコーダーは、家にいるときはスピーカー(防水のためお風呂でも使えます!)、移動中はワイヤレスイヤホンで自作の替え歌理論を聞いていました。スマホは勉強の妨げになるものかもしれませんが、合格に必要なツールでもあります。

個人的にアレンジを加えた点としては、「替え歌は全て自分の好きな曲を使用すること」です。
好きな曲を替え歌にすることで、繰り返し聞いていても飽きにくいですし、苦しい理論暗記も億劫に感じませんでした。

はじめは自分の歌を聞くのが恥ずかしいですが、誰も聞いていないので大丈夫です。
一度録音すればスキマ時間を活用し、何度も繰り返し聞くことができるので、自然と記憶が定着し、暗記することができました。

試験本番では「この論点はあの歌のこのフレーズだな」とマスクの下で口パクをし、頭の中で替え歌理論が再生され、スラスラと解答することができました(財務諸表論の理論もこの方法で暗記して合格できました)。

紙のアウトプットは効率が悪い上に疲れるのでほとんどやっていません。
直前期に週1くらいのペースで答練で出題された理論を中心に1時間書き続けるという練習をした程度です。

住民税の攻略方法

住民税は、スピーディかつ正確に解答することと、計算問題でいかに得点するかが合格のポイントだと思います。

2時間の試験で手を止める時間はほとんどありませんでした。
速記かつ相当数の文字を書くので、自分に合うペン選びも重要です。

理論では端的に網羅的に解答できるよう暗記の精度を高めることが、計算で高得点を取るためには相当な練習量が必要ですが、専門学校の答練や過去問で練習を積めば、必ず高得点を狙えます。
私自身、試験本番で各人の納税額を全て合わせることができました。

また、専門学校を信じることも大切と思います。
WEB通信であっても、講義の中で、「ここは重要です」や「ここはできなくてもいい」等ポイントを教えてくれるので、意識的に勉強することができました。
特に印象的だったのは「各人の納税額をミスなく合わせることが合格への近道」はまさにその通りでした。

1日の主なスケジュール

基本朝型で3時起床、21時就寝の生活をしていました。
令和5年度、財務諸表論は初学だったので、勉強比率は財務諸表論7:住民税3くらいの割合でした。
以下は最低限こなしていた内容です。

平日

起床〜出発まで:理論暗記、財務諸表論の答練(計算)
 ※講義配信日は住民税の講義視聴
出勤中:理論暗記
職場到着から始業まで:住民税の答練(計算)
帰宅中:理論暗記
お風呂:理論暗記
 ※夜は計算問題はしていませんでした。

休日

土曜日:財務諸表論の講義、講義の休憩時間に理論暗記
日曜日:財務諸表論と住民税の答練をそれぞれ1回ずつ

小さな目標を決めてモチベーションを維持

私はあまり集中力が続くタイプではないので長時間の勉強がどうしてもできませんでした(2時間の答練もきつかったです)。

そのため、「今日は何時間勉強するぞ」というように時間を決めて勉強するのではなく、「今日は最低限これをやるぞ」という小さな目標や自分のルーティンを決めて、短時間でも毎日やることを目標に勉強を続けていました。

集中力が切れたとき、やる気がないとき、お昼の眠たくなる時間、答練で良い点数が取れたときなどはリフレッシュ(趣味でFEELCYCLE(暗闇バイクエクササイズ®)に定期的に通っています)の時間としました。

リフレッシュしたほうが勉強の効率がよくなると思っていたので、リフレッシュの時間をなくすということはしませんでした。
このお陰でモチベーションを最後まで維持することができたと思います。

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