連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第148回)ー 準備金の減少⑤


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

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問題

利益剰余金がマイナスのときにその他資本剰余金での補てんは混同にあたらないか?

解答・解説

利益剰余金が負の残高のときにその他資本剰余金で補てんするのは,資本剰余金と利益剰余金の混同にはあたらないと考えられる。もともと払込資本と留保利益の区分が問題になったのは,同じ時点で両者が正の値であるときに,両者の間で残高の一部又は全部を振り替えたり,一方に負担させるべき分を他方に負担させるようなケースであった。負の残高になった利益剰余金を,将来の利益を待たずにその他資本剰余金で補うのは,払込資本に生じている毀損を事実として認識するものであり,払込資本と留保利益の区分の問題にはあたらないと考えられる。

*自己株式会計基準61項
『海水の入っていた空っぽの容器に真水を注いでも両者が混ざったことにはならないよね』

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
5‐1.収益認識会計①‐⑦
5₋2.収益認識会計⑧-⑫
6.リース会計①‐⑥
7.固定資産の減損①‐⑩
8.ソフトウェア会計①‐⑥
9.研究開発費会計①‐⑦
10.繰延資産①‐⑦
11.退職給付会計①‐⑥
12.資産除去債務①‐⑥
13.税効果会計①‐⑥
14.ストック・オプション会計と役員賞与(報酬)会計①‐⑧
15.自己株式①‐⑦
16-1.準備金の減少①
16-2.準備金の減少②
16-3.準備金の減少③
16-4.準備金の減少④

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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