【会計士合格体験記】タスク管理を徹底し、早期に計算を完成。在学中一発合格を達成!


東淀川
(21歳、神戸大学経営学部3年)

〈受験情報〉
学習スタイル:CPA会計学院(通信)
受験歴:2022年9月勉強開始→2023年12月(短答式)→2024年8月(論文式)

大学3年次の合格を目標に勉強開始

高校生の頃から税理士や会計士、銀行員など、お金に関する職業に興味があり、経営学部に進学しました。
大学の講義の中で、教授が「会計士試験の受験勉強は、金融に関するプロフェッショナルへと近づけ、将来のキャリアを広げる」と仰っていて、会計士に魅力を感じました。

大学でサークルに入ったり、遊びたいという欲求がなかったので、大学3年次の合格を目標に受験勉強を開始しました。

会計士試験の勉強を進めていくと、会計士は投資家のために企業が適正な財務諸表を公表することを担保するだけでなく、監査の局面で内部統制の構築・改善を支援し、企業の長期的な成長に関与できると知りました。
より会計士として活躍したいという気持ちが強まりました。

自分の勉強スタイルの良かった点

一発で合格できた理由は以下の2つだと思っています。

(1)タスクを設定していた
(2)短答式試験の3ヵ月前には計算を完成させていたから

タスクを設定していた

会計士試験は範囲が幅広く、計画を立てずにがむしゃらに勉強していると、科目ごとの勉強量に大きな偏りが生まれてしまったり、逆に点数が伸び悩んでいる科目に比重を置くという戦略がとれなくなってしまいます。

そのため、勉強を開始する前に「テキストのどこからどこまで読み、どこからどこまで問題集でアウトプットするか」を科目ごとに設定してから、勉強を開始することが大事だと思っています。

最初は自分のこなすスピードが把握できないため、限りある時間の中で達成できるタスクを設定することは難しいかもしれませんが、習慣にしているとタスクの設定も上達します。

短答式試験の3ヵ月前には計算を完成させていたから

CPAのカリキュラムでは、短答式試験の3ヵ月前に企業法と監査論の講義を視聴し終え、暗記を開始しなければなりません。
そのため、計算に割く時間は必然的に減ってしまうので、3ヵ月前に計算を完成さておくのが理想的だと思います。

しかし、3ヵ月前にはじめて本試験と同じ難易度の答練(直前答練)を受けるので、CPAのカリキュラムに従っているだけでは3ヵ月前に計算のレベルを本試験の合格ラインにまで上げることは不可能です。

そこで、自分は本試験の9ヵ月前に計算科目の講義を視聴し終えたら、Webテキスト上にある過年度の直前答練を定期的に解き、理解が不足している箇所やミスした箇所、試験時間内にどう立ち回るべきかを記録していました。

注意したいのは、基礎をないがしろにしてはいけないことです。
難易度が高い問題ばかりに触れていると、多くの人が解答可能な部分が抜けてしまい、本末転倒となってしまうので、バランスよくテキストレベルの問題と難易度の高い問題に触れて、計算の理解を深めることが重要だと思います。

自分の勉強スタイルの良くなかった点

受験勉強を終えてから、改善するべきだったと感じているのは以下の2点です。

(1)勉強時間を意識しすぎた点
(2)想起学習の有効性に気づくのが遅すぎた点

勉強時間を意識しすぎた点

自分は勉強を開始した時から、Study Plusというアプリを使用して勉強時間を計測していました。
勉強時間を計測することは勉強の成果を可視化できるので、モチベーションを維持する助けになっていたと思っています。

しかし、勉強時間を意識しすぎると、内容をどれだけ理解・暗記したかを軽視することや設定した目標時間に達しない場合に自己否定感や焦燥感を感じることにつながっていたと感じています。

結果として、勉強の効率の低下につながります。
そのため、勉強時間ではなくどこまで勉強するのかを目標として設定し、自信をつけるために勉強時間の記録を眺める程度にとどめておくのがいいと思います。

想起学習の有効性に気づくのが遅すぎた点

公認会計士試験(論文)におけるゴールは、テキストの目次を見たら、そこに何が書かれているかを完璧に暗記することなので、暗記にはとても悩まされた記憶があります。

最終的に自分が精度の高い暗記が出来たのは、講師の方が仰っていた「論文式試験で覚える必要がある論証を暗記するためには、学んだ情報を積極的に思い出すことで記憶を定着させる『想起学習』が有効である」ということを意識したからだと思っています。

具体的には、昼間読んだ部分をその日の夜や翌朝に読んだ部分を隠して思い出そうとすることを何度も繰り返していました。
精度の高い暗記は論文式試験になって必要性を感じ始めたので、想起学習を取り入れたのは短答式試験の後でした。
そのため、精度の低い暗記しかせず、運に頼る形で短答式試験に挑んでいたのが、今となっては良くなかったと感じています。

この記事を読んだ方はいち早く想起学習を取り入れて精度の高い暗記を武器にしてほしいと思います。

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