連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第161回)ー 株主資本等変動計算書③


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

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問題

株主資本等変動計算書の作成が必要とされた理由は何か,説明しなさい。

解答・解説

会社法において,株式会社は,株主総会又は取締役会の決議により,剰余金の配当をいつでも決定でき,また,株主資本の計数をいつでも変動させることができることとされたため,貸借対照表及び損益計算書だけでは,資本金,準備金及び剰余金の数値の連続性を把握することが困難となるためである。

*株主資本変動会計基準18項
『有価証券の時価評価差額など,純資産の部に計上される項目が増加したから』(桜井23版,308頁)

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
5‐1.収益認識会計①‐⑦
5₋2.収益認識会計⑧-⑫
6.リース会計①‐⑥
7.固定資産の減損①‐⑩
8.ソフトウェア会計①‐⑥
9.研究開発費会計①‐⑦
10.繰延資産①‐⑦
11.退職給付会計①‐⑥
12.資産除去債務①‐⑥
13.税効果会計①‐⑥
14.ストック・オプション会計と役員賞与(報酬)会計①‐⑧
15.自己株式①‐⑦
16.準備金の減少①‐⑥
17.純資産の部の表示①‐⑦
18-1.株主資本等変動計算書①
18-2.株主資本等変動計算書②

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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