連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第53回)ー 収益認識会計③


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

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問題

契約とは,法的な強制力のある権利及び義務を生じさせる複数の当事者間における取決めをいう。第1のステップは,顧客との契約を識別することで,そのために満たさなければならない5つの要件とは?

解答・解説

(1)当事者が,書面,口頭,取引慣行等により契約を承認し,それぞれの義務の履行を約束していること
(2)移転される財又はサービスに関する各当事者の権利を識別できること
(3)移転される財又はサービスの支払条件を識別できること
(4)契約に経済的実質があること
(5)顧客に移転する財又はサービスと交換に企業が権利を得ることとなる対価を回収する可能性が高いこと

*収益認識会計基準19項
”これも設例で押さえておく”(桜井23版,125頁「設例2」)

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
第51回 収益認識会計①
第52回 収益認識会計②

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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