【税理士法人山田&パートナーズ社員インタビュー】File7:阿部佑大「自分の3本柱を意識! 地元・仙台で”お客様の近くにいる”存在になりたい」


税理士法人山田&パートナーズ(YP)仙台事務所に入社して5年目(アシスタント職の時期を含む)の阿部さん。学生の頃から公認会計士の資格に興味をもち、働きながら公認会計士試験に合格されました。新卒のときに選んだ金融業界から会計業界への転職について、仙台事務所でのお仕事などについて伺いました。他業界からのキャリアチェンジを考える方や、地方でのお仕事に興味がある方にオススメです。

【目次】
これまでのキャリアについて聞いてみよう!
現在のお仕事について聞いてみよう!
コロナ禍での変化について聞いてみよう!
地方の特徴について聞いてみよう!
キャリアビジョンについて聞いてみよう!
働き方の変化について聞いてみよう!

これまでのキャリアについて聞いてみよう!

――金融業界から会計業界に転職されたと伺いましたが、きっかけは何でしょうか。

阿部さん 学生の頃から公認会計士になることを目指していました。就職活動の際には、お金に携わる金融業界のなかで公認会計士の資格を活かすことができればよいなと思い、金融機関に新卒で就職し、地元の仙台で働いていました。ただ、なかなか試験勉強がうまく進まなかったので退職し、働きながら受験しようと考えて、YPにアルバイトのような形(アシスタント職)で入社しました。

「税理士法人」なら税理士資格と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私としては会計士資格に魅力を感じていました。というのも、公認会計士になって、要件を満たすことができれば、税理士の登録をすることも可能です。そうすると、両方の仕事ができるので、それがメリットに感じて、会計士の資格取得を目指していました。

実は、「会計士試験に合格したら、監査法人などで経験を積むのもいいかな」と、当初は軽い気持ちでいたんです。でも、実際にYPで働きだしてみたら思った以上に仕事が面白かったので、そのまま正社員として現在も働いています。

――公認会計士登録への最終関門ともいえる修了考査は、合格率が50%を下回りました。年々難しくなっているというウワサもありますね。

阿部さん 公認会計士試験には、2017年に合格することができました。修了考査は、実は昨年も受験したのですが、残念な結果となってしまったので、今も働きながら勉強をしています。

勉強時間を確保するのもなかなか難しいのですが、朝に1時間程度できたらいいほうかなという感じです。修了考査は12月に行われるので、その直前期には残業を減らして勉強時間を確保するようにしています。

ちなみに、仙台事務所にも、働きながら税理士の受験勉強をするメンバーもいるので、直前期の6~7月頃は税理士受験生を優先して業務負担を調整するようにしています。

現在のお仕事について聞いてみよう!

――現在はどのようなお仕事をされていますか?

阿部さん 仙台事務所に所属しておりホールセール(法人向けの営業)を行っています。具体的には、法人のお客様のところへ伺い、事業承継、組織再編、M&Aといったコンサルティングの提案を主に行っています。

我々の仕事は、金融機関からお客様をご紹介いただくことが多く、大多数が法人です。そのため、私自身が担当するクライアントのうち、95%が法人のお客様です。

時折、金融機関の方から個人のお客様も紹介いただくことがあるので、残りが個人のお客様という割合になっています。

――前職の金融機関での経験が役立つことはありますか?

阿部さん 前の勤め先と一緒に仕事をしているわけではありませんけれども、金融機関の仕事内容がわかるので、そこで働いている方の気持ちを汲み取ることができますね。お互いに人間なので、「きっと、こういうことはしてほしくないだろうな」という気持ちを推し量ることができ、相手の意向をできるだけ的確にくみ取って、実行できているのではないかと思います。

また、仙台事務所としては、東北全域を対象として、特に北のエリアを担当しています。事務所には30名ほどのメンバーが在籍していて、それぞれ担当地域は分かれますが、私の場合は、岩手県や山形県、秋田県などのお客様のところへ行くことも多いです。

新幹線で出張に行き、行った先では金融機関の方に車に乗せてもらって移動するということもよくあることなんですよね。そういったときに少し雑談する際にも、金融業界のことがわかるというのは強みだなと感じています。距離をグッと縮められますよね。

コロナ禍での変化について聞いてみよう!

――法人のお客様が多いとのことですが、コロナによって大きな打撃を受けた業界もあります。どのような変化がありましたか?

阿部さん 仙台事務所のお客様にも、徐々にコロナによる影響が出ていて、会社をいったん解散、清算するといったご相談が、以前よりも少し出てきたかなと感じています。

私自身の担当では、特に影響の大きかったクライアントはホテル業界です。税務リスクや税務対策のご相談が多く寄せられました。

具体的には、ある法人の子会社にホテル業をしているところがあり、そのホテル事業を辞めようかといった話が持ち上がった場合、実際に辞めた場合に、どういった税務リスクがあるかといったご相談がありました。

また、子会社をたたむ際のご相談も受けていて、会社をたたむときに損金にしていいのかといいったことや、そもそも会社をやめるということ自体があまり多くないケースなので、どういった損金になるのかといったようなご相談もありました。

海外の子会社を解散・清算したいという話も増えましたね。他にも、一緒のお仕事で関わる金融機関の方から、「BCP(事業継続計画)を作る手伝いをしてくれないか」といったご相談をいただくケースもありますね。

ただ、これは特に地域的な要因というよりも、全国的な流れと同じような印象をもっています。

地方の特徴について聞いてみよう!

――地方都市だからこそのやりがいはありますか?

阿部さん 地方だと東京本部に比べて人が多くないので、手を挙げればやりたい仕事がしやすい、チャンスが多いのではないかと感じています。

現在、入社5年目ですが、お客様のところにたくさん行けるようにしてもらっています。

お客様からもいろいろな内容のご相談をいただくことが多いですが、「あまりその分野はやっていないんです…」と言うか、「ぜひやらせてください!」と言うか、自分の答え方次第で違ってきます。そういったところも、自分自身の心の持ち方で決められます。

それが、仙台事務所の強みなのではないかと感じています。業務が細分化したり、専門や担当が決まっていたりしすぎることがなく、ある意味で業務がボーダレスなので、いろいろな仕事に挑戦できているのではないかと思っています。

実際に、「この仕事をやりたいから、もし案件が来たら自分に振ってほしい」とお願いしたり、逆にお願いされることもあるので、そういうチャンスは多いと思います。

反対に、地方の壁もないわけではなくて、東京本部だと「この分野はこの人に聞けばわかる」といったような専門分野に強い人がいるのですが、それが仙台からだと見えにくいという側面はあります。

その壁をどう乗り越えるか、というときの1つとして、毎年行われる「ビジネス開発研修」に積極的に参加するということを心がけています。これは、YPにおける今後の収益の柱を作るための商品開発をしようという会で、全国からメンバーが募って議論しています。こういう会に参加することにより、社内のネットワークづくりというのも副次的なねらいとしてあるのではないかと思っています。

キャリアビジョンについて聞いてみよう!

――これからやってみたい仕事は何ですか?

阿部さん 医療など専門性が高い分野の案件にもう少したくさん関わりたいのと、国際税務の案件もどんどんチャレンジしていきたいと思っています。今も担当をしていないわけではないのですが、もっと経験を積みたいですね。

基本的には、「こういう案件があったら紹介してください」と周りに声をかけることが多いですが、チャレンジしたい分野について勉強していると、不思議にそういう分野に巡り合えるような気もしています。なので、実務書を読むなどして、勉強をしています。

というのも、YPではよく「3本柱を作れ」と言われることがあって、日頃からこの3本柱というのは意識するようにしています。

具体的に言うと、「事業承継」はやっている人が多い分野です。また、「M&A」はやっている人とやっていない人が分かれる分野です。これら2つは私自身も経験があります。

そのうえで、自分にとっての3本目の柱として、医療や国際といった「専門性の高い分野」の経験を身につけたいと考えています。

そうすると、自分の幅をさらに広げることができ、今後の仕事やキャリアにおける展開が面白くなりそうだなと思っています。

働き方の変化について聞いてみよう!

――コロナ禍により働き方で変化したことはありますか。

阿部さん 我々の働き方としては、「社内の人と直接、顔を合わせなくなったな」というのは感じています。同じチームのメンバーとは会社で会うこともありますが、他のチームの人とは会社で会うことがなくなりました。

というのも、輪番制度のようなイメージで、たとえば今日はAチーム、次の日はBチームといったように事務所に来るメンバーが限られているからです。

これは、事務所の中が密にならないようにするため、ということもありますが、それ以上に、誰か1人が感染してしまったときに、そのチームは稼働できなくなるけれども、他のチームは稼働できるという状態にするためです。いわば、リスク管理の一環ですね。

そういった意味では、特定の人とは会わないような仕事の仕方になりましたし、今年の3月以降は、仙台もかなり感染者が増えたので、もう少しこれを強化しようということになりました。

確定申告や法人決算など、3月からは会計業界の超繁忙期になるので、その時期に全員が動けなくなることはかなり困ってしまいます。なので、そうならないように、仙台事務所のトップが音頭を取って、こういった働き方を導入しました。

――在宅勤務も導入されたそうですね。

阿部さん はい、基本的に資料はすべてデータ化されるようになったので、ある意味会社に行かなくても仕事ができるようになっています。そのため、在宅勤務することもすごく増えています。

また、基本的にお客様のところに行くことも多い仕事ですので、在宅勤務のときは、自宅からお客様のところへ直接訪問して、そこでの仕事が終われば、自宅に戻って、業務を続けるといった働き方もできています。

これは地域的な特徴なのかもしれませんが、東北のお客様は「会う」ことを重視することが多いのかもしれません。YPの強みは「お客様の近くにいる」ということでもあり、私自身もお会いしたいタイプなので、お客様に望まれれば実際に訪問することが多いです。

とはいえ、コロナを機に出張する機会は減らさざるを得ず、そういった場合はオンライン面談を活用しています。

たとえば、はじめてお会いするお客様とは対面でお話し、2回目以降の面談では、オンラインか対面かを状況を見ながら、コミュニケーションを取りやすい方法で実施しています。

また、東北で働く人間は、新幹線で移動することや車に乗せてもらって移動することが多いんですね。そういった場合、資料がデータ化されているのがとても便利なんです。これまで、お客様からお預かりした資料は、紙ベースで保存しているケースが多かったのですが、コロナ後は基本的にデータ化、PDF化していこうという流れになりました。

徐々にそれらの体制づくりが進み、昨年くらいまでは紙とPDFで混在していたんですが、今年に入ってからは、ほとんどすべてがPDF化され、とても使いやすく、出張先でもスムーズに仕事ができる状態になりました。

今後の展望について聞いてみよう!

――今後の会計業界で求められることはどんなことでしょうか。

阿部さん コロナによって停滞していた経済も、徐々に回復傾向にあります。税収も、一部業界には大きな打撃を与えましたが、全体としては想定されていたよりも落ち込むことがありませんでした。

これから景気が回復するということは、お客様からすると「たくさん利益を出す」ということになります。結果として、「たくさん税金を支払う」というフェーズになっていくことになります。

そういった流れはこれからより鮮明に表れてくるはずですので、そうなる前に、経営者としては今からできる税務対策というのが気になってくるでしょう。

それについて、機を逸しないうちにお客様と考えていく必要があると考えています。

――公認会計士に登録したらどんな仕事がしたいですか。

阿部さん 「会計士資格を取ったらこれがしたい」というのは特に考えていないんです。

というのも、YPは資格の有無があまり関係ないので、取った瞬間に仕事にすごい変化が起きるということもありません。それぞれがそれぞれの立場で責任をもってお客様と接しています。

なので、資格を取ったらこれと言ったことはないのですが、これまでの経験も活かして、幅を広げていきたいですね。

〈お話を伺った人〉
阿部 佑大(あべ ゆうだい)
1985年生まれ、宮城県出身。東北大学大学院卒業後、金融機関に4年間勤務。2015年、税理士山田&パートナーズにアシスタントスタッフとして入社。翌2016年に専門職として正社員採用、現在に至る。現在の業務はホールセールが主であり、事業承継、組織再編およびM&A関連業務等を取り扱っている。相手の立場に寄り添った提案を心掛け、業務に励んでいる。


【税理士法人山田&パートナーズ社員インタビュー】
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