【税理士試験 法人税法】合格発表を受けて令和3年に合格するために今すべきことは?


12月18日に令和2年(第70回)税理士試験結果が公表されました。

法人税法は、受験者数3,658人、合格者数588人で、合格率は16.1%(昨年は14.7%)でした。

合格率が上昇傾向にあるといわれる法人税法ですが、実務でも重要性が高い科目として、令和3年(第71回)の試験に再チャレンジされる方も多いと思われます。

そこで、田中政義先生(ネットスクール法人税法担当講師・税理士)に、来年の試験に向けた勉強のヒントをお伺いいたしました。

令和2年(第70回)の難易度

――今年の法人税法の難易度は、いかがでしたか?

理論問題は、本命からの出題でした。

私が講師を務めるネットスクールの予想では、AランクおよびBランクから出題されており、解答するのが難しいところもほとんどありませんでした。

納税義務者と課税所得の範囲は、基本問題で覚えていれば解ける問題です。

自己株式の取得については、テキストにある内容から出題されており、通常の講義で理解をしていれば解ける問題でした。

――計算も難易度は低めだったのでしょうか?

そうですね。計算問題も標準的で、難易度は問題集レベルの問題が大半でした。

ただ、最初にある「役員給与」だけ判断に迷う箇所が複数ありました。

ここで余計な時間を使ってしまうと、合格点に達するのが困難だったと思います。

しかし、全体的にみれば、近年稀にみる難易度の低い試験でした。

高めだった合格率やボーダー

――今年の法人税法の合格率やボーダーラインをどう見ていますか?

ボーダーを69点前後、確実ラインを79点前後としましたが、難易度が低かったたので、少しのミスでも大きな減点となったようです。

そのため、受験生自身も予想していた点数より低い結果となった方が少なくありませんでした。

したがって、合格率やボーダーは、予想より3~4点ほど高めだったようです。

令和3年(第71回)に向けて

――では、来年の試験に挑む受験生は、どのように勉強していけばよいでしょうか?

実務家の試験委員が2年目のため、本年度より大きく難しくなることはないと考えられます。

少し難しめになると予想されますが、理論については基本理論の正確な暗記、計算については基本問題を速く正確に解答できる方が合格すると思われます。

地道な理論の暗記と、テキストに書かれている内容の理解、基本問題を繰り返し解き直すことが大事です。

――コツコツ勉強を続けることが大切なのですね。今日はありがとうございました。

<お話を聞いた人>
田中 政義(たなか・まさよし)
ネットスクール法人税法担当講師・税理士
平成7年より税理士試験専門学校の法人税の講師を務める。会計士試験の租税法(法人税、所得税、消費税、修了考査対策講座)の講師経験5年あり。現在は、ネットスクールにて法人税法の講師を務める。講師として、講義、質問対応や教材制作の経験は20年以上。


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