【税理士合格体験記】理論暗記が超苦手だった私が、消費税法の理論暗記法を本気で検証してたどり着いた結論~「理論を回す」って結局何をすればいいの?を徹底解説
- 2026/5/25
- 合格体験記

ミナト(20代・税理士法人勤務)
【受験情報】
合格科目・合格年:2022年 簿記論 合格、2023年 財務諸表論 合格、2024年 消費税法 合格、2025年 税法免除により税理士試験合格
学習スタイル:専門学校(通信・TAC)
▶サムネイルは使用していた理論マスター(本人提供)。
理論暗記が苦手だった理由と「丸暗記の意味」
私は消費税法の理論暗記が本当に苦手でした。その理由は、「理論を一言一句丸暗記する意味が分からなかった」からです。実務では条文を暗唱する場面はほとんどなく、「なぜその制度があるのか」「どのような取引を想定しているのか」を理解した上で判断します。そのため、文章そのものを覚える行為に強い違和感がありました。
しかし、税理士試験では、一定の正確性が求められます。特に消費税法は理論の数が比較的少なく、用語や言い回しが点数に直結するため、理解しているだけでは得点できません。この「理解」と「暗記」のギャップをどう埋めるかが、私にとって最大の課題でした。
消費税法にかけた学習時間の内訳
消費税法にかけた総学習時間は1,281時間でした。
- 講義視聴・答練:455時間
- 理論学習:301時間
- トレーニング:525時間
理論暗記だけでも300時間以上を費やしており、いかに試行錯誤していたかが分かると思います。
検証① とにかく書いて覚える方法
内容:理論を何度もノートに書き写す方法です。
メリット:助詞や語尾、独特の言い回しに気づきやすく、「覚えたつもり」の理論が本当に書けるかを確認できます。特に答練前のアウトプット確認としては非常に有効でした。
デメリット:時間がかかり、机に向かえる環境も必要です。日常的に理論を回す方法としては効率が悪いと感じました。
検証② 読み込み中心の暗記方法
内容:理論を音読・黙読で繰り返す方法です。
メリット:場所を選ばず、通勤中などのスキマ時間を活用できます。理論全体の流れをつかむには向いていました。
デメリット:単調で睡魔に襲われやすく、「読めるけれど書けない」状態になりやすい点が課題でした。
検証③ 単語ごとに区切って暗記する方法
内容:理論を単語単位で区切り、つながりを意識して覚える方法です。
例:「国内に/おいて/事業者が/……」
メリット:文章構造が明確になり、理論を意味のある文章として捉えやすくなりました。
デメリット:斜線だらけになり、理論が非常に見にくくなります。また、理解は深まるものの、暗記しやすくなるとは限らず、決定打にはなりませんでした。
検証④ 替え歌にして覚える方法
内容:好きな曲やよく耳にする曲に理論を当てはめ、替え歌として録音し、繰り返し口ずさむ方法です。
メリット:一度覚えると一言一句間違えずに出てくるレベルまで定着します。歩きながらや家事をしながらでもでき、暗記が苦手な私でも楽しく続けられました。
デメリット:歌に合わせて理論を自然なリズムに当てはめる作業が意外と難しく、録音までに時間がかかる点も負担でした。また、1曲に収まる理論の分量が限られるため、1つの理論を複数の曲に分ける必要があります。その結果、曲順が分からなくなると次のフレーズが出てこないことがありました。(そのため私は、1つの理論を同じ歌手の曲で統一したり、理論の並び順に合わせて古い曲から新しい曲へと並べたりすることで、思い出しやすさを工夫しました。)
検証⑤ 理論を理解する方法
内容:テキストと照らし合わせながら、その理論がどの論点を説明しているのかを考え、背景や制度趣旨を理解する方法です。
メリット:暗記というより理解を重視するため、理論全体を満遍なく把握できます。特に理論を応用して解答を組み立てる問題では非常に役立ちました。直前期が始まる頃になると、消費税法の全体像が一通り見えてくるため、制度同士のつながりを意識しながら、よりスムーズに理解できるようになったと感じています。
デメリット:一言一句の正確な暗記には向かず、ベタ書き問題では丸暗記型の受験生との差を感じる場面もありました。
最終的にたどり着いた結論
最終的には、すべての理論を同じ方法で暗記しようとするのではなく、理論の重要度や性質に応じて暗記方法を使い分けるという結論に至りました。具体的には、
- 重要度が高く、出題頻度の高い理論は④で丸暗記
- 重要度が低い理論は②や⑤で対応
- 各答練前には①の方法で書き出し確認
- 直前期は⑤を中心に、テキストの総復習を兼ねて全体を整理
という形です。
「全く書けない理論を作らない」ことを目標に、最低限の書き方と用語を押さえた上で、理解した内容をアウトプットできる状態を目指しました。
どの理論を④に回すかの判断基準
どの理論を④の替え歌暗記に回すかは、TACの理論ランク(A〜C)を基準に判断しました。Aランク・Bランクの理論は替え歌で丸暗記し、Cランク以下は②や⑤を中心に対応しました。
④の方法は定着力が非常に高い反面、準備に時間がかかるため、すべての理論に使うのは現実的ではありません。重要度の高い理論だけを厳選することで、短時間で確実に点数を取りにいける状態を作ることを意識しました。
おわりに ― 自分に合う方法を探すことが合格への近道
消費税法の理論暗記には、「これさえやれば必ず合格できる」という万能な方法はないと思います。人によって、暗記が得意な人もいれば、理解から入らないと頭に入らない人もいます。自分に合う方法を探し、地道に何度も繰り返すことが「理論を回す」ということだと感じました。
私自身、理論暗記が苦手だったからこそ、①〜⑤までさまざまな方法を試し、自分に合うやり方を見つけることができました。遠回りに見える試行錯誤こそが、結果的には一番の近道になることもあります。ぜひ色々な方法を試しながら、自分に合った理論暗記の形を見つけてみてください。











