藤原靖也(和歌山大学経済学部准教授)
【編集部より】
いよいよ本試験目前となりました。会計人コースWebの連載「簿・財「独学」合格者の大学教員が月イチアドバイス」では、独学で税理士試験簿記論・財務諸表論、公認会計士試験に合格したご経験があり、現在は大学教員として研究・教育の世界に身を置かれる藤原靖也先生(和歌山大学准教授)に、毎月、学習アドバイスをいただきました。本連載をペースメーカーに、ここまで学習を続けてきた読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は、藤原先生から簿・財受験生に向けた応援メッセージをお届けします!
藤原先生からの応援メッセージ
今までの頑張りをいよいよ発揮する時が来ましたね。何よりも、最後まで諦めないことが肝心です。焦っている、浮足立っていると感じたら、いったん深呼吸をして落ち着きましょう。
どんな問題でも落ち着けば絶対に取れる箇所は見えてきます。1点でも多く点数を取る、攻めの姿勢が最後は合否を分けます。
試験場に行くと周りの方も気になるかもしれませんが、気にせず、自分の実力を出し切ることだけに集中しましょう。
私が受験した税理士試験の当日は本当に暑かったことを思い出します。酷暑による熱中症などにはくれぐれも気を付けてくださいね。
簿・財を同時受験される方は、簿記論と財務諸表論の間にある長い待ち時間をどこで過ごすかも考えておくとよいでしょう。
体調を万全に整え、自分を信じて、今まで培ってきた力を遺憾なく発揮しましょう。
みなさんの頑張りが実を結ぶことを、心より願っています!
〈執筆者紹介〉
藤原 靖也(ふじわら・のぶや)
和歌山大学経済学部准教授、博士(経営学)
日商簿記検定試験1級、税理士試験簿記論・財務諸表論、公認会計士試験論文式試験に合格。神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了後、尾道市立大学経済情報学部講師を経て現職。教育・研究活動を行いつつ、受験経験を活かした資格取得に関する指導にも力を入れている。
<本連載バックナンバー>
第1回(9月掲載):会計の学習は‟積み上げ式”を意識しよう!
第2回(10月掲載):何をどこまで学習すればよいか、「到達目標」を確認しよう!
第3回(11月掲載):基礎期の「間違った箇所」は、絶対に見逃さないように!
第4回(12月掲載):モチベーションを維持するために心掛けてほしいこと
第5回(1月掲載):過去問を有効活用し、合格に向けて着実に進もう!
第6回(2月掲載):長い問題文の中で「どこがA論点なのか」を見抜く力を養おう
第7回(3月掲載):「どの問題に、どれくらい時間配分するか」判断力を養おう
第8回(4月掲載):自分なりの解答アプローチを身に付けるために試行錯誤しよう!
第9回(5月掲載):本試験に対する「不安」とうまく向き合うには
第10回(6月掲載):直前期の学習スタンスとして心がけたいこと
第11回(7月掲載):「今は自信をつける時期」という意識で学習を続けよう!