<連載>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「金融商品・CF計算書」集中ゼミ(第29回)ー 「金融資産の発生・消滅の認識」の復習

集中ゼミ

穂坂治宏(税理士)

◎連載のねらい
・1日1問、各論点の穴埋め問題を解くことで、各論点のキーワードを押さえるようにします。
・これにより、財務会計の理論・計算の基本的な考え方を理解できるようにすることが目標です。

Q1 金融資産自体を対象とする取引については,取引の( ① )から金融資産の( ② )の変動リスクや相手方の財政状態等に基づく( ③ )リスクが契約当事者に生じるため,契約締結時に発生を認識する。★★

A
① 契約時
② 時価
③ 信用
*金融商品基準7,55

Q2 金融資産の契約上の権利を行使したとき,権利を喪失したとき又は権利に対する( ① )が他に移転したときは,金融資産の消滅を認識する。★★

A
① 支配
*金融商品基準8,56

Q3 リスク・経済価値アプローチとは,金融資産のリスクと経済価値のほとんどすべてが他に( ① )した場合に金融資産の消滅を認識する方法である。★★

A
① 移転
*金融商品基準57

Q4 財務構成要素アプローチとは,財務構成要素に対する( ① )が他に移転した場合に移転した財務構成要素の消滅を認識し,留保される財務構成要素の存続を認識する方法である。★★

A
① 支配
*金融商品基準57

Q5 金融資産の消滅の認識について、リスク・経済価値アプローチでは,取引の実質的な( ① )を財務諸表に反映できないため,財務構成要素アプローチが採用されている。★★

A
① 経済効果
*金融商品基準57

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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note
「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。


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