【日商簿記3級】今年も刊行! 超ロングセラー『検定簿記講義/ワークブック』のココがすごい!


もうすぐ新年度。新しい目標を立てチャレンジしようと思ったり、前向きな気持ちになれる季節。

近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、資格試験に挑戦する方も増えているようです。

なかでも、学生であれば就職活動に備えて、社会人はキャリアアップのため、日商簿記を勉強する方も多いのではないでしょうか。

そんな日商簿記、はじめの一歩となるのが3級です。

書店に行くとたくさんのテキストや問題集が並んでいると思いますが、今回は編集部がオススメする『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』をご紹介します。

『検定簿記講義』の特徴は?―全体像が最初にわかる!

『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』。

毎年春に中央経済社から刊行され、今では60年以上の歴史をもつロングセラーです。

そんな『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』ですが、この記事を書いている私も、『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』を使って簿記を勉強した1人。

実際に使ってみて、まず大きな特徴だと思ったのが、その構成。

以下が『検定簿記講義/3級商業簿記』(2022年度版)の目次です。

第1章 簿記の意義としくみ
第2章 仕訳と転記
第3章 仕訳帳と元帳
第4章 決算
第5章 現金と預金
第6章 繰越商品・仕入れ・売上
第7章 売掛金と買掛金
第8章 その他の債権と債務
第9章 受取手形と支払手形
第10章 有形固定資産
第11章 貸倒損失と貸倒引当金
第12章 資本
第13章 収益と費用
第14章 税金
第15章 伝票
第16章 財務諸表

最初に「簿記ってなに?」といった意義、簿記に欠かせない仕訳のルールや帳簿の種類など、基本的な解説があるのは、多くのテキストに共通していることだと思います。

注目すべきは、その後! 「決算」から始まり、「現金と預金」「繰越商品・仕入れ・売上」「売掛金と買掛金」……と、日常取引における仕訳の解説に続いています。

企業では、商品を仕入れたり売ったり、現金が出たり入ったり、お金を貸したり借りたり、日常的にさまざまな取引を行いますが、それに伴う「お金の動き」を記録しています。

ただ、それだけでは企業が「どれだけ儲けたか」「どれだけの財産があるのか」といったことは正確にわからず、記録を整理し、まとめる必要があります。

この「記録を整理し、まとめる」という一連の手続きを「決算」というのですが、『検定簿記講義』では、はじめに「決算」を勉強し、そこから「現金と預金」など日常取引の記録について学ぶ構成になっています。

私も勉強を始めるとき、さまざまなテキストを比較検討しましたが、このような構成となっているのは『検定簿記講義』だけでした。ほとんどのテキストが「現金と預金」や「売掛金と買掛金」といった日常取引の仕訳から始まり、続いて「決算」となっています。

なぜ『検定簿記講義』は、このような構成なのでしょうか?

私も最初に勉強したときは、何を言っているのかサッパリでした……。それでも、「この決算を目指して、これから簿記を勉強していくんだな」と自分を奮い立たせ、なんとか読み進めたことを覚えています。

しかし、そうしたところ1つの効果が。

その後の「現金と預金」「売掛金と買掛金」……といった日常取引の仕訳が、とてもスムーズに理解できたのです。

「決算」という簿記の目標を最初に学んだことで、なんとなく仕訳のやり方を学ぶのではなく、仕訳の意味や目的を意識した学習ができるようになりました。

日常取引と決算は、つながっています。「決算」という簿記の目標や全体像をはじめに知っておくことで、その後の内容も、なんのための勉強なのかがわかり、より楽しくスムーズに理解できるのではないでしょうか。

『検定簿記ワークブック』の効果的な使い方

もうひとつ、『検定簿記講義』とあわせて問題集の『検定簿記ワークブック』があります。

オススメの使い方としては「行ったり来たり」学習法!

というのも、『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』は同じ構成となっています。

文字どおり「行ったり来たり」することで、インプットとアウトプットを並行して、効率的に勉強することができます。

また、簿記は「たくさんの問題を解くことが大切だ」と言われますが、『検定簿記ワークブック』の問題は、量としても、難易度としても、ちょうどよいのではないかと思います。

担当編集者いわく、編著者が簿記検定を熟知しており、出題実績や出題傾向を分析したうえで問題を作っているとのこと。

実際に、硬軟を問わず、さまざまな形式の問題が豊富に掲載されているので、『検定簿記ワークブック』を繰り返し解くだけで、相当な力が身につくのではないでしょうか。

『検定簿記講義』を読まれる場合は、ぜひ『検定簿記ワークブック』にも挑戦してみてください。

さいごに

以上、実際に使ってみた学習者の視点から『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』をご紹介しました。

日商簿記検定は、2021年度から3級・2級でネット試験も始まりました。また、東京商工会議所では、2022年度より3級・2級はネット試験のみとなることも発表されています。

そのため、今後ますます、自分のスケジュールとあわせて受験しやすくなるのではないでしょうか。

いよいよ新年度。ぜひ、今回ご紹介した『検定簿記講義』と『検定簿記ワークブック』とともに、新しい世界に飛び込みましょう!


『検定簿記講義/3級商業簿記』

編著者:渡部 裕亘・片山 覚・北村 敬子
定 価:880円(税込)
発行日:2022/03/01
A5判 / 344頁
ISBN:978-4-502-84563-5

お買い求めはこちらから

『検定簿記ワークブック/3級商業簿記』

編著者:渡部 裕亘・片山 覚・北村 敬子
定 価:880円(税込)
発行日:2022/03/01
B5判 / 236頁
ISBN:978-4-502-41681-1

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