【簿・財 間違いさがしで実力チェック】第16回:社債


公認会計士・税理士 加藤大吾

本連載では,簿記論・財務諸表論の計算問題における出題範囲について,特に誤答が多い論点を中心に,間違いやすい論点を取り上げていきます。
各問の【解説】に書かれている計算過程,仕訳および解答の金額に誤りが含まれているので,「ここが間違いじゃないかな?」という誤りを指摘してください。
電卓をたたかなくても,間違いさがしは可能です。
理解度や実力試しに、チャレンジしてみてください。

本連載は,会計人コース2020年3月号別冊付録「読んで考えて総復習 間違いだらけの計算問題」を再編集したものです。


問題16 社債

難易度★★★☆☆

【問】 次の〔資料Ⅰ〕および〔資料Ⅱ〕に基づき,当期末(X2年3月31日)の貸借対照表の固定負債に表示される社債はいくらか,求めなさい。なお,円未満に端数が生じる場合は,四捨五入すること。

〔資料Ⅰ〕 決算整理前残高試算表

〔資料Ⅱ〕 決算整理事項
社債は,X1年4月1日に額面金額1,000,000円について,払込価額950,000円で発行した普通社債である。発行条件は,クーポン利子率年2%,利払日は年1回(3月末)であり,X2年3月31日を第1回として,3月末に200,000円ずつ定時償還する。社債の評価は,償却原価法(利息法)によるものとし,実効利子率は年3.8%である。なお,残高試算表の仮払金は,X2年3月31日に支払った償還金額とクーポン利息を処理したものである。

【間違いを含む解説】

1.期中仕訳
(1) クーポン利息と償却原価法(X2年3月31日)

(借)社債利息36,100(貸)仮 払 金20,000
    社  債16,100

(注1) 社債利息:950,000円(払込価額)×3.8%(実効利子率)=36,100円
(注2) 仮払金:1,000,000円(額面金額)×2%(クーポン利子率)=20,000円
(注3) 社債:36,100円-20,000円=16,100円

(2) 定時償還(X2年3月31日)

(借)社 債200,000(貸)仮払金200,000

2.B/S固定負債の社債(解答の金額)
950,000円(払込価額)+16,100円(償却原価法)-200,000円(定時償還)=766,100円


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