税理士試験 でるトコ理論にチャレンジ


この記事は、『会計人コース』5月号別冊付録「簿・財 でるトコ問題集2020」より、編集部が再構成したものです。本誌のご購入はこちらから。

会計人コース5月号の別冊付録では、2020年の税理士試験における重要論点をピックアップして出題しています。

会計基準の改正状況や過去問、試験委員の研究対象などを考慮して、プライオリティの高い問題ばかりを集めています。

大きく計算問題と理論問題を取り上げ、それぞれ個別問題編・決算整理問題編と、伝統理論編・会計基準編で構成されています。

それでは理論問題の伝統理論編に収録されている問題にチャレンジしてみましょう。


伝統理論の問題とは,企業会計が成立するための基礎である会計公準,企業会計原則(連続意見書を含む)など企業会計基準が誕生する前までに出題されていたものを指す。近年の理論問題では,企業会計基準の背景にある伝統理論の理解を前提とした問題が出題される。

 現時点で伝統理論の会計用語等をどの程度理解しているかを確認してみよう。

問題1 会計用語等の確認

問1 会計の前提とされる会計公準を3つ指摘しなさい。

問2 下記の文章は,企業会計原則の構成について説明したものである。適当な用語を入れなさい。

企業会計原則は,「本文」規定と「注解」規定からなり,さらに本文規定は(    ) 原則,損益計算書原則及び(     )原則からなる。

問3 一般に公正妥当と認められた方法であれば,企業にその会計処理の自由を認めている。この原則名を答えなさい。

問4 企業会計原則の一般原則を7つ挙げなさい。  

問5 下記の仕訳は,備品を期首に取得し決算日に減価償却費を計上したときに行なわれたものであり,どちらの仕訳も正しいとされる。一般原則の規定からその根拠として最も適当とされる一般原則を挙げなさい。
取得原価 20,000   耐用年数5年
残存価額 0(ゼロ) 定額法の償却率0.2
定率法の償却率0.4

定額法の仕訳
(借) 減価償却費 4,000 (貸) 減価償却累計額 4,000
定率法の仕訳
(借) 減価償却費 8,000 (貸) 減価償却累計額 8,000


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