【税理士試験・合格体験記】仕事・家庭と両立しながら独学で財表合格


小野直哉さん(30歳,会社員)

合格科目:財務諸表論(平成30年)
受験歴:3年
出身地:静岡県
学習時間:平日0.5~3時間/休日0~3時間
出身高校:静岡県立御殿場南高校
出身大学:静岡県立大学
主な学習場所:自宅(直前期は図書館)
学習スタイル:独学(通信講座)
目標:まずは社内税理士として…いずれは独立したい!

 私は,とある協同組合で働きながら税理士試験合格を目指しています。平成30年に3度目の受験で財務諸表論に合格。今は簿記論と消費税法の合格発表待ちです。
 独学であるため自分との戦いですが,仕事・勉強・家庭を両立し,限られた時間のなかでも合格できました。
 同じような環境の方の参考になれば幸いです。
(編集部追記:平成31年度に見事簿記論に合格されました。おめでとうございます!)

経理部にいるのに決算も税務もできない

 ある時,支店から本店の経理部へ異動になりました。
 異動後,日商簿記3級を取得したものの,業務は他部署から回付されてくる伝票を日々入力するだけでした。
 せっかく経理部にいるのだから,決算書や法人税等の計算に携わりたいと思い,上司に相談しました。
 しかし,決算業務は管理職がやるものだと言われ,その後もひたすら伝票入力する日々が3年続きました。

 この間,お客さまに接することもなく,毎日伝票とパソコンを見てばかりで,やりがいも感じられず,もっと人の役に立てる仕事がしたいと思うようになりました。
 そこで自分の頭を使い世の中の人のために貢献したい,もっとやりがいを感じたい,せっかくここで興味を持った会計と税務のプロになりたいと思い,税理士を目指すことに決めました。

子会社に出向

 伝票入力が続く日々に不満が募り,人事部に相談したところ子会社に出向になりました。
 子会社には定年間際の経理担当者がいたため,引継ぎを兼ねて,一連の実務経験を積むことができました。

 ちょうどその頃から,財務諸表論の勉強も開始していたため,机上での知識と実務が結びつき,仕事も勉強も楽しい日々が続きました。

勉強スタイルの確立まで

 受験勉強を開始した時,すでに結婚していて3歳の娘がいたため,空いた時間で勉強しようと考えていました。しかしながら家事を手伝ったり,娘と遊んだりしたため,思いのほかまとった時間を確保することができませんでした。
 そのためカリキュラムどおりに講義の受講ができず遅れをとってしまい,それが焦りに転じ家族にあたってしまうこともありました。

 そこで朝型の勉強に切り替えましたが,意志も弱く,長続きせず,すぐに挫折しました。
 次に,妻と娘が寝た後に勉強する夜型の勉強も試しましたが,勉強終了後なぜか寝つきが悪くなり,寝不足がちになりました。十分な睡眠時間が確保できないと集中力が散漫になり,勉強が手につかなくなりました。
 こんな試行錯誤を繰り返しているうちに,今の勉強スタイルに落ち着きました。自宅では家族もいて誘惑も多いため,会社で勉強する時間を増やすことにしました。

 具体的には,平日は,起床後30分,出勤後始業前に30分,昼休み30分,退社前30分,就寝前1 時間勉強するスタイルを基本にしていました。仕事に関してはカレンダーどおりの休みで残業はほとんどなく,通勤時間もドアトゥードアで10分だったので,勉強する環境にはとても恵まれていました。

 休日は,地域の行事に参加することが多々あり,まったく勉強できない日もありました。そのため,休日だけは子供たちが起きる前や行事に参加する前に早く起床して,1時間から2 時間ほど勉強するようにしていました。
 まとまった時間が取れるのが土日の早朝だけだったため,総合問題等を解くことのできる貴重な時間でした。
 あとはスキマ時間で理論の暗記をコツコツするスタイルでした。


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