【会計士合格体験記】 「取るのが大変な資格だからこそ、価値がある。」先生の言葉を信じて挑んだ3年間。支えてくれた先生や家族に感謝!
- 2026/4/14
- 合格体験記

MAKI(20代・早稲田大学大学院会計研究科在籍中)
【受験情報】
受験履歴:2023年12月短答× 2024年5月短答× 2024年12月短答〇(84%) 2025年論文〇
学習スタイル:通学(TAC)
▶サムネイルは使用した学習教材など。
「全力で挑戦したい!」大学3年生から受験勉強を開始
令和7年11月21日、公認会計士試験に合格しました。
私が会計士受験に挑戦したのはこれまでの人生において全力で努力したことがなく、また何かの専門性を身に付けたかったからです。
中学受験で中高一貫の学校に入学してから、成績は下位で遅刻癖もあり、結果的に大学受験もよい結果とは言えませんでした。大学に入ってからもコロナ渦で思うような学生生活が送れず、そんな中で、「このままではいけない、人生で一度は全力で挑戦したい」と思い、会計士試験への挑戦を決めました。
この記事では前半で勉強の話を、後半でメンタル面の話をしています。
合格までの流れ
合格までの流れについて、インプット期、短答期、論文期の3構成で説明します。
インプット期
まず、インプット期(2022.6~2023.7)はTAC池袋校に所属し、財務計算と管理計算の講義を対面で受講していました。この時期に大切なのは、授業の配信ペースから遅れを取らず淡々と受講し翌日にその復習をすることです。
特に、この時期はものすごいスピードで授業を消化するので物量に負けて断念してしまう人が多いです。そのため、オンラインでも授業を見ることが出来ましたがあえて対面授業を受けに行っていました。
はじめは学習ペースについていけずミニテストや実力テストでも散々な結果でしたが、校舎に足を運んで学習ペースから遅れないことさえ出来れば及第点だと自分に言い聞かせて必死でついていきました。他教科は、オンラインの先生が自分には分かりやすかったので通信で受講していました。
〈TAC生向け、講義動画おすすめの先生〉
財務計算:(池袋校なら)鈴木先生、通信なら小野先生
財務理論:池上先生or吉橋先生
管理会計:安達先生or岡本先生
企業法:宮内先生(←本当に分かりやすくて大好きです)
監査論:中里先生or岡田先生
短答期
次に短答期(2023.8~2024.12)です。インプット期が終わると12月の短答試験に向けて答練が始まります。ここが一つ大きな山場となります。
インプット期で学習した事を復習して何度も問題を解き、疑問点から逃げることなく1つひとつ解消しつつも、答練を受けて初めて時間の制約の中で正しい答えを能動的に導くという練習をします。はじめの頃の答練は毎回の範囲指定があるため入念に予習をしますが、それでも良い結果が簡単には出ません。僕は1年目の頃、アクセス答練というもので9問中2問しか正解できない回に自分へ怒りがこみ上げて赤ペンを1本折ってしまいました。(笑)
それくらい壁にぶちあたりますが、校舎で開催されるためこれも大事なことは「とにかくペースを保ってとにかく参加しつづけること」です。点数は悪いのが当たり前なので赤ペンを折る必要はありません。
その後、短答試験直前期になると計算が固まってきているので、理論科目の精度をとにかく高めることが必要です。
ここで、たまに理論の過去問演習ばかりする人がいますが、個人的には「テキストの精読が命」だと思います。
理由は、本番で迷ったときに正解するための勉強をするべきだから、また最近の傾向として内容は簡単だが過去問の焼き直し問題ではない形式が増えているからです。問題演習は大切ですが、通学時間や空き時間に行い、机の上では計算や精読を行うことを心がけていました。
以下が短答期の試験結果です。2回はボーダー付近で悔しい思いをしましたが、3回目の短答試験ではすべての範囲を回し切って試験に挑めたので良い結果を出せたと感じています。

論文期
最後に、論文期(2024.12~2025.8)です。論文試験は正直これまでと次元が異なるので、量をこなす力と物事を理解する力、気合の全てが必要だと感じました。
論文試験から新たに学習する租税法と経営学の授業を聞いたり各科目の論文対策講義を聞きつつ、さらに各種答練や模試を受けるという地獄です。
なので、ここで大切なのは「完璧主義にならないこと」だと思います。100%の準備をしてそれらをこなすことは難しく、完璧に拘ると途中で断念したり科目の偏りが生じてしまうリスクがあり、最悪のケースでは心を病んでしまって勉強をやめてしまいます。
私は恥ずかしながらメンタルが弱いので、病んでしまい2か月ほど勉強をやめてしまいました。それによって勉強の進度が遅れ、重要論点の暗記もできず答練や模試も半分程度しか消化できないまま本試験を迎えてしまいました。運よく合格することはできましたがもう一度やり直すならば、自分に優しく心の健康を守りつつ、各科目できる範囲でバランスよく学習を進めると思います。
以下が論文試験の成績表です。勉強できていない科目は成績が悪いので決して綺麗な成績表ではないですが、会計学と租税法の計算科目で自信をもって点数を取れたことが良かったと思います。

〈TAC生向け、論文期おすすめの先生〉
租税法:レギュラー講義を三田先生、論対とアクセスを東海林先生
(この組み合わせのバランスが良いので強くおすすめします)
経営学:北方先生
監査論:岡田先生の論文対策講義
勉強時間やルーティーン
一日の流れは以下の通りです。
自分に非常に甘い性格なので電車の時間を含め、全て決めていました。毎日ノートに15分刻みで予定を立て、実際の勉強時間をメモするという事をしていました。直前期を中心に、調子のいい時は以下の時間の通りに勉強し、週75時間ほど取り組むことができました。もちろん、集中できない日や授業、バイトがある日などもあったので、1日7~10時間程度の日も多くありました。

ルーティーンとしては2つあります。
1つ目は、「どんな日も朝に計算を取り組むこと」です。財務1時間、管理30分をどんな日でも行っていました。仮にディズニーランドへ行く日でも早起きしてやっていました。
2つ目は、「昼寝をすること」です。昼ご飯を食べた後に眠い中勉強をしていても時間の無駄になるので、眠いと思ったら30分必ず寝るようにしていました。
勉強で大事だったこと
勉強法は人それぞれである
ここまで、勉強について触れてきましたが、正直勉強法については、この人の方法を真似すれば確実だ!なんて事はなく、とにかく自分を理解して改善を重ねるしかないと思っています。
大谷翔平さんのトレーニングやフォームを真似すればプロ野球選手になれるという訳でないのと同じです。ですので、もし困ったら試行錯誤しつつ、先生に素直に相談することが大切だと思います。
メンタルなど気持ちの面について
数年の間、高いモチベーションを維持することは容易ではないし、短答式試験に落ちた時にはもう撤退しようと何度も考えました。
しかし、今振り返ってみると気持ちの持ち方一つでモチベーションはかなり変わると思います。まず、自分が合格することを信じてやまないことです。自分はこの資格に合格するものだと信じて、その後の人生を考える生活をすると、段々資格抜きでは前に進めない思考になります。
また、自分に甘い時こそ周囲に対して大きな目標を言ってしまうことも大切です。「おれ、計算得意だから!負ける気がしない」の言葉に自分を焦らせて毎日計算を頑張っていたおかげで計算が得意になりました。
辛い時に思い出す言葉
『取るのが大変な資格だからこそ、取ったときに価値がある。だから頑張れ!』
この言葉を、TACの三田先生はいつも口にされていました。
私もその通りだと思います。実際に合格してみると、見える景色が大きく変わりました。辛い時こそ耐え忍んで自分自身を厳しくコントロールし続けること、辛い時こそそれを支えてくれる人の存在に気づけてもう1回頑張ろうと思うこと、その積み重ねで何とか乗り越えることができたと思います。
そういった意味で、一部の天才を除きみんなが横一線に並んでいるこの試験において、合格する気持ちを誰よりも強く持つことは何よりも大切です。
この受験を通じて成長したと感じた点について
私はこの試験を通して、自分自身を見つめ直すことが出来ました。
自分が限界まで努力して何かを目指すときに発生する取捨選択、上手く行かない時にどのように努力する性格なのか、負けたらどれほど悔しいのか、そんな時に自分の周りにはどんな人がいて手を差し伸べてくれるのか・・・本気で挑戦することで等身大の自分を初めて感じる事が出来ました。
出来る人からすれば当たり前のことですが、自分をコントロールしながらやるべきことを毎日淡々と進める、自分の弱点を認める、自分を奮い立たせる方法を知る、家族や友達、恋人などを心の底から大切にする、勉強からかけ離れている話だけど、3年間でできるようになったことだと思います。
予備校の話(TAC)
予備校選びに悩んでいる方に向けて、宣伝しておきます!(笑)
近年の傾向では、CPA(CPA会計学院)が予備校大手としてNo.1シェアを誇っています。
私はあえてTACに入りましたが、その選択は個人的には正しかったと感じています。
TACは①教材、②カリキュラムの流れの良さ、③対面授業による講師との近さ の3つが特に良かったです。
①教材
教材はやりきることが可能で、試験直前でもすべて触れられる量になっています。かといって、大事な部分が抜けている事は全くないという、合格するための教材が出来上がっています。初学の時は周りのCPA生の教材量をみて不安になりましたが、試験を受けていけば実感する、取らないといけない問題を確実に取り、難しい問題には応用力を活かすという事が実践できる教材だなと思いました。
②カリキュラム
カリキュラムで特に良かったのは、インプット期の財務会計と管理会計の計算カリキュラムです。TAC生は可能な限り対面で授業を受けることをおすすめしたいと思っています。インプット期は大量の授業とその復習に追われ、心が折れそうになりますが、教室に通うことで自然と学習ペースが保たれました。
また、「この試験は計算ができる人が最終的に勝つ試験だ」と個人的には感じています。TACでは毎回の授業冒頭でミニテストが行われ、さらに実力テストとして対象範囲の計算総まとめが実施されます。計算を学び始めたばかりの頃の私にとって、それらは基礎を固めるための強力な接着剤のような役割を果たしてくれました。その積み重ねが、論文試験本番で手が震えるような緊張の中でも自分を支えてくれる強い武器になりました。アウトプット期にはアクセス答練という計算教材があり、理論の学習に時間を割きながらも、計算力を最大限高めるための秘密兵器のような存在でした。インプット期からアウトプット期まで一貫して、計算を武器に理論へ集中できる状態が作られていたと思います。
③講師との近さ
対面授業を受けることで学習ペースを保つことが出来るだけではなく、学習開始から合格するその日まで、常に隣で伴走してくれる先生が居てくれます。私は、貸方と借方の違いさえ曖昧だった入門講義の頃から、ずっと同じ講師の先生と時間を過ごしてきました。しんどい時ほど「先生がまた来週もここで待っていてくれる」という安心感がありました。
また、受験生時代の経験談をよく話してくださり、この範囲は誰でもつまずくところだ、ここは本試験で出たら必ず取らなければならないといった具体的なアドバイスを、学習の初期段階から教えてくれました。そのおかげで、闇雲に勉強するのではなく、効率的に力を伸ばす勉強ができました。
さらに、先生との距離がとても近く、自然と仲良くなれる雰囲気があったことも大きかったです。気づけば「推し」の先生ができていて、この先生に良い報告をするために今日も頑張ろう、そんな気持ちがモチベーションの源になっていました。
最後に
ここまで、長い文章を読んでいただきありがとうございました。最後に、この体験記を読んでくれている受験生と、これまで支えてくれた方へのメッセージを書かせてください。
受験のリアルー諦めないこと
明るい話をしてきましたが、この3年半を振り返ると苦しい思い出ばかりでした。
まだ短答式試験に合格できずに路頭に迷っていた頃にふと自分の後ろをみると、帰省して両親と話す時間、出来たはずの思い出、大切な友達、大好きだった恋人など・・・勉強のせいで多くのものを失ってしまっていて、この試験は資格を得る試験じゃなくて、合格のためにこれまでに大切にしてきたものを捨てて、応援してくれる人や頑張った自分からの期待に応える試験なんだと感じていた頃がありました。
それからというもの、どんな楽しい予定でも幸せな瞬間でも、何をしていても勉強しないと・・・と不安が横から覗く毎日でした。これが会計士受験のリアルだと思います。
そんな毎日から解き放たれた今は諦めなくて良かった、頑張ってきて良かったと心の底から思えています。だから、何事も苦しい時期はあるけど乗り越えたら必ず光が見えます。気持ちの話が多くて申し訳ないですが、踏ん張ってください。どうか皆さんの努力が報われることを強く願っています。
これからの目標
上述の通り色々なものを失ったけれど、あの苦しい日々でも自分を支え、大切にしてくれた友達、家族、受験仲間、距離が離れていても支えてくれた全ての人達をこれからの人生をかけて幸せにすることが目標です。恩返しをしたいし、これまで勉強のせいで関われなかった人達とも関わりたいです。
受験生へ
一部の頭のいい人を除き、誰しもが何かを犠牲にしてこの資格を取ろうとしています。この先きっと様々な犠牲を強いられますが、それでも諦めずに努力をし続けた自分が、今後の自分を支えてくれると思います。
読んでいただきありがとうございました!本当に応援しています。











