
タカ
(35歳、監査法人勤務)
〈受験情報〉
学習スタイル:専門学校(通学)
合格履歴:2022年12月短答⇒2024年8月論文?
▶トップ画像はタカさん愛用の電卓(本人提供)
祖父、父が税理士事務所を経営
祖父の代から会計事務所(税理士事務所)を経営しており、祖父、父とともに税理士でした。
子供の頃から会計はなんとなく身近な存在でしたが、大学卒業後は、保険の営業など会計と全く関係のない仕事をしていました。
しかし、祖父、父が亡くなったことをきっかけに、2人がどんな人生を歩んできたか考えることが増え、そこから仕事にしていた会計に興味を持つようになりました。
祖父は試験の難易度の高さから、会計士を諦めたことがありました。
そこで、事務所を起業し、経営していた祖父を超えるため、会計士を志そうと決めました。
そして、「海外で働いてみたい」という気持ちが昔からあり、会計士であればグローバルに活躍できそうというイメージも、決意を後押ししてくれました。
具体的な勉強法・計画について
会計学
2023年論文試験により、経営学で免除がありました。
そのため、全体の偏差点に対する会計学の割合が大きく、会計学は特に重要視していました。
論文の不合格発表後から1月末までは、会計学ばかりやっていました。
他の科目に比べて計算の比重が大きく、計算は力がつくまで時間がかかると思ったからです。
その際の具体的な勉強法としては、いろいろ問題を解くというより、テキストの例題のような基本的な問題を何度も回転し、なぜこれはこうなるのか自分の口で説明できるくらいに理解に努めました。
また、「いつまでにテキスト〇回転」というような数値目標は、具体的に定めませんでした。
テキスト回転が目的になり、理解がおざなりになってしまうと思ったからです。
2月頃から、徐々に理論の比重を増やしていきました。
理論も始めは理解重視で、講義など中心に見て、テキストに載っているA・B論点は一切、不明点がないようにしました。
講師への質問などで言語化すると、理解が深まります。
徐々に理論のウエイトを大きくしていき、7月頃には計算:理論は2:8くらいでした。
計算はメンテナンスに努め、理論は典型論点の暗記に努めます。
この暗記の時にどれだけ理解できているかが暗記のしやすさに比例すると思います。
租税
租税も計算が6割を占めるので、12月〜2月くらいまで計算中心でました。
会計学同様、テキストや基本的問題集を回転し、理解に努めました。
「租税の計算は暗記」という人がいますが、実はそうでなく理解に努める方が本試験の問題に対応できると思います。
3月頃から理論の講義など始めて、理解に努めました。
直前になるにつれ、理論の比重が大きくなりましたが、それでも計算:理論は7:3くらいでした。
直前期は、計算は問題集+答練の回転、理論はテキストを読んで、法令集で対応しているところを読むなどして、どこに何が書いてあるかを理解するようにしてました。
理論について答練の回転をする方もいますが、一昨年のような難易度の高い回だと、その対策はあまり意味をなさないので、法令集をいかに早く引けるかが重要になると思います。
監査
監査は2023年に講義を聞いていたので、講義を一切聞かず、答練のペースに合わせて答練の出題範囲を読みました。
その際も他の科目同様、自分の言葉で説明できるよう理解に努め、基本的なところは一切不明点がないように、講師に質問などをしていました。
答練の度、自分の解答を講師に添削してもらい、「なぜこの解答ではダメなのか?」「どのように書いてたら点がとれのか?」などを指摘してもらって、解き方をブラッシュアップしました。
直前は、典型論点の暗記+理解のために、苦手論点中心にテキストを何度も読み返しました。
企業
企業は2023年と講師を切り替え、講義を聞き直しました。
特に勉強を進めるうえで意識したことは条文をよく読むことです。
書き方は本試験を2回経験してるので、習得しているつもりでした。
なので典型でよく出る条文の趣旨や位置などは把握するよう努めました。
また有名な判例だと規範などもあるので、そこは直前には暗記していました。
また監査同様、答練の度に講師に解答を添削してもらっていました。
直前の勉強も監査と同じです。
勉強と仕事の両立
トレーニーとしての採用され、残業・出張なし、6月から試験休暇など恵まれた待遇でした。
両立について参考になることは少ないかもしれません。
働いてる際に意識したことは、「朝に早く起きて勉強すること」でした。
仕事後だとどうしても、頭も疲れているので勉強が集中できないことも多いです。
仕事前の朝に2,3時間勉強していました。
そうすると仕事後に勉強できなくても、今日は朝にこれだけやったという満足感もあり、精神衛生上良かったです。
早朝5時半に起きたりして勉強していましたが、リズムをいかに一定にして勉強するかが重要かなと思います。
最後に
私は35歳で合格しました。
非常に遅いです。
「たまに〜歳だと遅いでしょうか?」など聞かれますが、逆に遅いと言われたらやめるのでしょうか?その程度の気持ちなら、そもそもこの資格に合格できないと思います。
僕は35歳で受かりましたが、BIG4と呼ばれる監査法人で働いています。
(これはその時々の需要と供給のバランスにより変わるので、一概には絶対入所できるとは言えませんが…)
アメリカのことわざで『木を植えるのに最も良い時期は20年前である。次に良いのは今である』というのがあります。
今が人生で1番若い時です。
合格したいと今思ったなら、いま始めましょう!!
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