1年7カ月で簿・財・法に合格!つやたまごさんの勉強法【簿記論編】


つやたまご(29歳/税理士業界正社員)
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【編集部より】
簿記論は最初に受験する方が多い科目。初学者はもとより、受験経験者の方でも、勉強法に悩むことも多いと思います。
本記事では、合格体験記で反響が大きかったつやたまごさんの勉強法をより詳しく紹介いただきます。

反響が大きかったつやたまごさんの合格体験記はコチラ
法人税法編はコチラ

はじめに

初めまして、つやたまごです。

私は元々銀行員でしたが、「自分らしく生きるため」に、税理士になることを決意し、令和6年度に簿記論を合格することが出来ました。

簿記論は、財務諸表論と合わせて税理士試験の登竜門と言われる立ち位置にいますが、奇問や難問も多く、多くの受験生が苦戦する科目の1つでもあります。

今回は、私が過去にやってきた経験を基に、簿記論を合格するために必要な勉強法について書いていきたいと思います。

PDCAサイクルを回すこと

簿記論は反復練習が基本です。

試験では時間が足りないことがほとんどであるため、スピードと精度を保ちながら、点数を積み上げていく必要があります。

その為には、何回も練習問題を解き、「こう来たら、こうだな」と自然と手が動くレベルまで極めていく必要があります。

その中でも、まず意識して行ってほしいのが、予備校で実施されるテストの周期でPDCAサイクルを回すことです。

P(計画)

まずは、テストに向けて、どの問題を解いていくのか計画を立てていきましょう。

「予備校の宿題を何曜日までに終わらせる」とか、「週末は過去に習った論点の復習を2つする。」とか、簡単でも構いません。

テストで良い成績を取るためにどのように勉強を進めていくのか計画を立てましょう。

D(実行)

立てた計画を実行していきましょう。

このときに、時間が足りなくてできなかったり、逆に余裕がありすぎてしまった場合にはもう一度計画を見直していきましょう。

自分が無理なく、納得してこなせる計画を立てて実行していきましょう。

C(評価)

テストを受けて、成績を分析していきましょう。

点数が良かった、悪かった、色々あると思いますが、テストで一喜一憂する必要はありません。

予備校のテストはあくまでも試験に合格するための踏み台です。

間違えた所をしっかり見直し、本試験で解けるようにしていきましょう。

間違えたのであれば、何を間違えてしまったのか?

知識不足だった、ケアレスミスをしてしまった、時間が足りなかった、理由は多岐にわたると思います。どうして正確することが出来なかったのか、テストの結果を踏まえて分析していきましょう。

A(改善)

その結果を踏まえて、次に活かせるように改善していきましょう。

知識不足や時間が足りなかったのであれば勉強時間が足りていなかった証拠です。

1日の時間の使い方を見直し、空いた時間を勉強に充てて、反復練習を増やしていきましょう。

ケアレスミスであれば、どのように防ぐのか?

「次から気を付けよう」は、何の対策でもありません。

数字の見間違いであれば3桁ずつ確認や、文章の見落としであれば問題文にチェックを入れるなど、日々の練習問題から取り入れて改善していきましょう。

このようにPDCAサイクルを回し、結果を踏まえた改善を効率的に繰り返すことで成績は自然と伸びていきます。

勉強における基本の型になりますので、やっていきましょう。

間違いノートを作る

間違えた箇所は、記録に残しておくことをおすすめします。

解けなかった問題を解けるようにしていく作業が勉強において大事です。

その間違いノートは自分専用の弱点集にもなります。

知識が曖昧だった部分を整理したり、よくしてしまうようなミスの癖を記録しておくことで、記憶に残りやすくなります。また、効率的に復習を行うことが出来ます。

さらに、試験前にその間違いノートを見直せば、同じ過ちを繰り返しづらくなります。
間違えた箇所の論点整理や、ミスの原因と対策は、ノートに記録していきましょう。

解き方を間違えないこと

簿記論の特徴の1つに、奇問や難問(いわゆる「捨て問」)が紛れ込んでいます。

時間が限られているので、その捨て問に時間をかけてしまうと、本来解けるはずだった問題に着手することが出来なくなります。それでは、点数を伸ばすことが出来ません。

でも、年に1度しかない人生をかけて挑む本試験。

勉強を頑張ってきた人、成績が良かった人、完璧主義な人ほど、「頑張って解かなくちゃ」という思考に陥り、その捨て問に手を出してしまう傾向にあります。

満点を狙う必要はありません。

狙うのは合格点です。

簿記論は、易しい回でも、難しい回でも合格率は15%~20%と安定しています。
誰もが解ける問題を確実に解くだけで、充分に合格が狙えます。

模試や過去問を解く時には、「いつも第一問から解くので第一問から解く、あるいはいつも第三問から解く」のではなく、全体を一通り目を通し、解ける問題から解いていくことを意識していきましょう。

同じ実力を持っている人でも、この時間の使い方1つで大きく合否を分けます。

直前期には「解き方」を意識して練習してほしいです。

最後に

簿記論は、税理士試験の日程では初日の一番始めにあります。

初めて税理士試験を受験される方であれば、とても緊張するでしょう。
二回目以降の受験生だと、「今年こそは!!」と思って、肩に力が入るかも知れません。

そんな中で、第一問から予備校で見たこともないような奇問が出題されると、焦りや不安に襲われるかと思います。

でも、「ここまでやってきたんだ、自分に解けないのであれば、誰も解けない」と、さっさと解ける問題から着手していきましょう。
これが、簿記論合格に大切なマインドです。

この記事が、あなたの受験生活の何かの役に立てたら嬉しいです。
応援しています。

著者プロフィール

つやたまご
1996年生まれ、現29歳。元大手銀行員で法人融資を担当。「大企業バリキャリウーマン」を目指していたものの、心豊かに働く人たちとの出会いをきっかけに「組織に縛られず、自分らしく生きたい」という思いが芽生え、税理士を目指すようになる。
現在、税理士法人で仕事と勉強との両立を図りつつ、「いくつになっても誰もがなりたい自分を目指し、仕事を通じて人生を豊かにする人が増える世の中を」をテーマにXやnoteで発信中。

合格歴
令和5年:財務諸表論合格
令和6年:簿記論、法人税法合格

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