<連載2>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「収益認識・棚卸資産」集中ゼミ(第30回)ー復習:棚卸資産の払出単価・数量の決定

集中ゼミ

穂坂治宏(税理士)

Q15 個別法は,( ① )性が強い棚卸資産に適し,大量生産品への適用は,手数を要し,払出品の恣意的な選択による( ② )のおそれがある。★

A
① 個別
② 利益操作
*棚卸資産基準6-2⑴

Q16 先入先出法は,実際の( ① )の流れに即した方法である。物価上昇時には,同一価格水準で収益と費用を( ② )させることができず保有損益が計上されるが,貸借対照表価額は( ③ )に近い金額になる。★★★

A
① 物
② 対応
③ 時価
*棚卸資産基準6-2⑵

Q17 後入先出法は,実際の物の流れと異なる仮定を置く方法である。物価上昇時には,ほぼ同一の価格水準で収益と費用を( ① )させ,保有損益を排除できるが,貸借対照表価額は( ② )より著しく低くなる。★★★

A
① 対応
② 時価
*棚卸資産基準34-5,6

Q18 継続記録法は,払出数量を直接記録するため,帳簿棚卸数量を明らかにでき,管理目的に優れる。棚卸計算法は手続的に簡便であるが,払出数量を間接的に把握するため,帳簿棚卸数量を明らかにできず,( ① )を把握できない。★

A
① 棚卸減耗

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。


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